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Olympus PEN-Fが発表された

機材 雑記

 最近噂されていたOlympus PEN-Fが正式に発表された。
olympus-imaging.jp


 デジタル後のPENシリーズはPEN、PEN Lite、PEN miniと3系統発売されてきた。PENがシリーズの代表製品、PEN Liteが低価格、PEN miniが小型軽量といった感じのラインであったが、PEN miniの値崩れもありPEN Liteとの住み分けが困難と判断されたのか、PEN miniは事実上終息状態にある。今後はノーマルなPENのポジションがPEN-Fに変わり、PEN-FとPEN Liteの2系統のラインとなるのだろう。


 PEN-Fは「新開発20M Live MOSセンサー」を搭載しているが、近年のOlympus機同様にSONY製センサーと推定されているようだ。SONYマイクロフォーサーズ向けセンサで20MPとなるとIMX269と想定される。なお、Panasonicの外販向けイメージセンサにはマイクロフォーサーズの20MP品はリストされていない(Panasonic Lumix GX8もIMX269搭載という説もあり、20MP品は内製していないのかもしれない)。


 興味のある方は、こちらからSONYの外販向けカメラ用イメージセンサのリストが参照できる。
Sony Global - Products
同じく、PANASONICはこちら。
デジタルスチルカメラ用イメージセンサ | イメージセンサ | 製品 | 半導体 | Panasonic

 センサの高画素化に伴い、ハイレゾショットが50MPに高解像度化している。Olympusハイレゾショット機を持っておらず何とも言い難いのだけど、三脚常用者としては興味をひかれる機能。雲とか風に揺れる草木が映り込んだ風景でもいい感じに使えるのか、或いはブツ撮り専用機能に近いのか、試してみたいものである。


 PEN-Fで訴求されているポイントはいくつかあるのだが、直接的なRAW出力イメージに関係しそうな新要素は実は上記に挙げたセンサ回りだけなようにも見える。

 他にH/Wとしては、オリンパスの得意とする5軸手ぶれ補正機能はもちろん搭載しつつ、小型ボディにEVFを内蔵。さらにダイヤルやらレバーやら物理コントローラを増やし、ざっくりまとめれば操作性の改善を図りましたという感じ。

 S/W的には従来からのフィルタや比較明合成などポストプロセスでどうにでもなる系がメインっぽい感じ。

 動画周りでは4Kには対応しないながらも「フルHD 60p/52Mbpsの高ビットレートの動画記録に対応」が地味ながらも嬉しい改善だろう。近年では一眼カメラで高画質動画を謳うモデルは多いが、実は低ビットレート故に高密度な風景等を撮ったら解像感の無い残念な映像が記録されるモデルも結構多い。


 といった感じの機能性で登場したPEN-Fであるが、発表直後であることも考慮する必要はあるだろうが、かなり強気の価格設定な模様。スマホに取られたパイを奪い返す感じのマス狙いはPEN Liteに完全に任せて、良さが理解できる人に手にしてもらいたいとった感じだろうか?

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN-F Body SLV

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN-F Body SLV

 PEN、OM、PEN-Fと過去の自社ブランド引っ張り出してきた流れで、将来的にはTRIP35を冠した小型フルフレーム機をリリースしてくれないですかね。一時の経営危機を救ったSONYとの縁で、Eマウントで(妄想)。




 ここから先は完全に余談であるが、個人的には24MPモデルの登場を期待していた。が、SONYが当該センサを製造していない(APS-Cでは製造しているが、マイクロフォーサーズフォーマットは無い)以上、どうにもならない。一方、少し前からNikon Dシリーズは最廉価モデルですら24MPなのだ。それもそのはず、先のSONYの外販リストを見れば明らかな通り、APS-Cでは24MP以下は既にリストに無いのだ(契約に基づく旧製品の継続供給とか、特定顧客向けの特注品などは表に出てこないので解らないが)。フォーマットの違いを考えると、マイクロフォーサーズで20MP、APS-Cで24MP辺りが現在の製造技術で大量供給に適した歩留まり及びコストを実現できるベストなバランスなのかもしれない。

 ちなみに何故24MPを望んでいたかというと、縦位置で撮影した画像も4K解像度がクロップ出来るため。4Kと言うと主に家電/PC業界的に言う3840x2160と、映画業界の言う4096x2304の主に2パターンある*1のがややこしいのだがここでは前者を指す。例えばAPS-Cの20MPクラスだと、その解像度は5456x3632(α5000の例)程度となり、これを縦位置で使うと単純に3632x5456になる。この状態では水平方向が3840pixelに満たないため4K解像度でクロップすることは出来ない。APS-Cの24MPクラスになると、6000x4000(α6000の例)程度であるから、縦位置では4000x6000となり水平方向に160pixelの余裕をもって4K解像度でのクロップができる。これは静止画から映像を生成する際にメリットとなる。すなわち、垂直方向のクロップ位置を動的に変更することで、クレーンアップ・ダウンというかパンアップ・ダウンというかチルトアップ・ダウン的な映像を作り出すことができ、横位置でのフレーミングが困難な縦長の被写体に対して威力を発揮する。

 PEN-Fのスペックを見ると、(ハイレゾショットではない通常の)記録画素数は最大5184x3888*2とある。そうである、APS-Cアスペクト比は3:2、マイクロフォーサーズは4:3であることを計算に含めていなかったのだ。縦位置にすると3888x5184で、水平方向に48pixelの余裕をもって4K解像度でのクロップができる。ということで、マイクロフォーサーズなら20MPでも縦フレームで4Kクロップが行えるのだ。

 というわけで、縦長の被写体の単一画像からの4K映像化はもとより、4Kタイムラプス映像などを作る上で効果的に活用できそうなスペックのセンサとなっている。そんな使い方をする人が世の中にどれだけいるかは知らないが。。。




以上

*1:4Kテレビ買ったのにDotByDotで見れずにスケーリングされた映像を見てがっかりなんてことにならないのかしら。

*2:Panasonic GX8もPEN-Fと全く同一の記録画素数であるから、やはりIMX269で同じセンサーなのだろうか。

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