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携帯電話の光学3倍ズームを試す

モバイルデバイス 機材

 光学3倍ズームレンズを搭載したZenFone Zoomについて、主にカメラ周りのスペックについての記事を先日書いた。
wave.hatenablog.com

 今回は、実際に電話機に搭載された光学3倍ズームレンズで撮影した写真を掲載する。特に断りがない限り掲載用に長辺1024pixelとなるようリサイズ処理だけ行っている*1が、それ以外は未加工である。

サンプル1(ズーム比較)

 同位置から光学3倍ズームの広角端と望遠端で撮影。比較用にiPhone5Sも。さすがに3倍ズームでは展望台内の人までは見えないが、この程度のアップにはなる。iPhone5Sとは発色の傾向が異なるというよりは、露出制御が違うというべきか。

広角端

f:id:kachine:20160211144132j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/1667
Aperture : 2.8
Focal Length : 4.5 mm

望遠端

f:id:kachine:20160211144006j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/556
Aperture : 5.4
Focal Length : 13.5 mm

iPhone5S(比較用)

f:id:kachine:20160211144041j:plain
ISO : 32
Shutter Speed : 1/2933
Aperture : 2.2
Focal Length : 4.2 mm

サンプル2(ズーム比較)

(プライバシー保護のため人混みをボカす加工を行った。被写界深度によるボケではない。)
 同位置から光学3倍ズームの広角端と望遠端で撮影。望遠端では圧縮効果が感じられなくもない。

広角端

f:id:kachine:20160211143031j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/1111
Aperture : 2.8
Focal Length : 4.5 mm

望遠端

f:id:kachine:20160211143015j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/500
Aperture : 5.4
Focal Length : 13.5 mm

サンプル3(露出比較)

 異なる位置に露出を合わせて撮影。明暗差が大きいと黒潰れ・白飛びが発生するのは極小センサでは致し方ないところ。被写体にもよるがHDR撮影で回避すべきだろう。

雷門の文字に露出を合わせた

f:id:kachine:20160211142706j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/227
Aperture : 2.8
Focal Length : 4.5 mm

金龍山の文字に露出を合わせた

f:id:kachine:20160211142720j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/120
Aperture : 2.8
Focal Length : 4.5 mm

サンプル4(ほぼ逆光)

 完全な逆光に近い状態ではフレアが発生した。フレアが発生しない程度の逆光ではこのような写りとなった。ホワイトバランスがおかしい。また、空の明るさにつられて車両が暗く写っている。それでも鉄橋の隙間から覗く空は白飛びしている。車両を適正露出とするべく、露出補正して撮影すれば画面上部の空も白飛びが予想され、HDR撮影すれば動体(車両)が適切に合成できない可能性もあり悩ましいシチュエーション。
f:id:kachine:20160211144509j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/909
Aperture : 3.0
Focal Length : 5.2 mm

サンプル5(マクロ)

 極小センサでもマクロモードならこの位は背景がボケる。(逆光に近い状況のため、LEDフラッシュを使用。)
f:id:kachine:20160211150142j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/1000
Aperture : 3.0
Focal Length : 5.2 mm
Flash : On, Fired

サンプル6(メモ用途)

 リサイズ前の元画像では看板の説明書きの文字が明確に読み取れる。細かい振り仮名は明確とは言い難いが読める。「野梅」と書いて「やばい」と読む。
f:id:kachine:20160211145705j:plain
ISO : 80
Shutter Speed : 1/1667
Aperture : 3.2
Focal Length : 5.9 mm

まとめと注意事項

 意外と使えそうと思われた方と、こんなもんかと思われた方と両方いるのではなかろうか。掲載した画像はiPhone5Sと明示したものを除き、FOMA SO905iCSで撮影した。2008年2月15日発売ということで、もうすぐ8歳になるけれど、リサイズ前提であればそれほど悲惨な写りではないと思う*2。ダイナミックレンジの狭さやホワイトバランスの正確性などの欠点もあるけれど。
 ZenFone Zoomについて書いていた時、CyberShotケータイことSO905iCSの事を思い出し、引っ張り出してみた。SO905iCSは屈曲光学系3倍ズームを搭載している点だけを見れば、ZenFone Zoomも同様。そうは言っても焦点距離の違いなど異なる点も多いため、一応比較すると以下の通り。

項目 SO905iCS ZenFone Zoom
発売年 2008 2016
発売元 docomo(Sony Ericsson) ASUS
イメージセンサ製造元 SONY Panasonic
イメージセンサ 表面照射型CMOS(Exmor) 表面照射型(SmartFSI)CMOS(推定)
イメージセンサ型番 IMX006FQ(推定) MN34130 or MN34150(推定)
イメージセンササイズ 1/3.2 1/3.06(推定)
イメージセンサ画素数 510万 1300万
カメラ(レンズ)モジュール製造元 SONY HOYA
レンズ 屈曲光学系3倍ズーム 屈曲光学系3倍ズーム
レンズF値 2.8-5.4 2.7-4.8
レンズ焦点距離(35mm版換算) 35-105mm 28-84mm

ということで、本投稿をZenFone Zoom検討の参考にされる方が万一おりましたら、主に以下の点をご注意頂くとよろしいかと。

  • 広角端は本投稿のサンプル画像より広く写せるが、望遠端はここまで寄れない
  • 素数が格段に増えているため、トリミング後にリサイズ、或いはデジタルズーム併用で似たような範囲が写った画像を作ることは可能
  • イメージセンサが違えばダイナミックレンジも違うため、白飛び黒潰れ耐性も異なる


以上。

*1:ImageMagickで-resize 1024だけ指定して変換した。

*2:かといって、改めて常用する気にはならない。AFの遅さや撮影後保存完了までの遅さ、メニューの反応の遅さなど操作レスポンスの悪さは耐え難い。

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