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北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮)を食べた

 マクドナルドの「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮)」を食べてみた。思うところはいろいろあるので、以下に書き殴る。

オーダーが面倒

 どう注文するのがスマートなのでしょうか?「北海道産ポテトとチーズの…セット」みたいな感じで店員さんに察してもらえましたが、注文に難儀する商品名称は誰得なのですか?企画担当者も承認した上長も正常な判断能力失ってらっしゃいませんか?批判であろうと話題になれば良しとする、ポジティブかネガティブかに係らず反応があれば施策効果としてカウントする、といったようないい加減なKPIを基にマーケティングをされているのではないかと心配です。

店員さんも困惑

 よほど客入りが悪い時間帯でもなければ、オーダーした後、レジから逸れて出来上がりを待つじゃないですか。よほど混んでなければ番号札渡されるわけでもないじゃないですか。で、出来上がったら「(商品名)でお待ちのお客様」って店員さんが呼びかけるじゃないですか。(商品名)に「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮)」と長い呪文を言わされることになる店舗スタッフの事は考慮されましたか?店員さんが「北海道産ほくほくポテトと…」と言い出しても、最後まで聞かないと私がオーダーしたセットなのかドリンクに間違いがないか解らないじゃないですか。店員さんも困惑した様子で適当に途中を省略して「…バーガーの爽健美茶セットのお客様」と言わざるを得ない状態でしたが、店舗マニュアルとして統一した短縮名称などは指示していないのでしょうか?そうであるならば、本部の企画担当者や上長は店舗研修からやり直した方がいいのではないでしょうか。末端スタッフの負荷が上がろうと、店舗オペレーションなんか知ったことではなく、話題になればオッケーとでも本部は考えているのではないかと心配です。

北海道産ほくほくポテト?

 Twitterに出回ってた北海道産ほくほくポテトが全く見えない画像を見たときそう思ったんですよ。まぁ、どうせTwitterだしネタであろうと半信半疑でおりましたが、私が食べた個体もポテトフィリングが見えない。真実を真実と見抜ける人でないとTwitterを使うのは難しい。
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 もちろん食べたらポテトは入っておりました。ですが、写真映えを良くする為とは言え、広告やメニュー画像は盛りすぎじゃないでしょうか。今回の商品に限らず時折指摘されていることではあり、優良誤認に該当しなければ法的には問題ないでしょう。ですが、消費者の心象は決して良いものではありません。広告を目にし、店舗に出向き、食べる。その一連のフローを通じ、またマクドナルドで食べたいと思えるような体験を提供すべきではないでしょうか。

焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いた?

 オニオンソースは確かに入っていましたが、少なくとも私が食べた個体は、56文字の商品名中21文字も使ってアピールする程は効いておりませんでした。味覚の個人差もあるでしょうけれど、ここまで大々的にアピールするからにはもっと効かせて欲しいと個人的には思いました。
 総じて、特別旨いというわけではなく、たぶん今まで無かったテイストだなと感じました(もちろん単価390円のバーガーで特別に旨いなんてことを期待するのは酷な話ではありますが)。期間限定で登場するバーガーは、レギュラーメニューより美味しいと思うことが多いのですが、今作は残念ながらレギュラーメニューと大差ないと感じました。私の主観では残念ながら完全に名前負けしているように感じました。

名前を募集しているが

 食べた感想で表現するなら、「ポテトセットにしてもイモイモしくならない程度にポテトが入ったバーガー(小並感)」といった感じでしょうか。単なる推測ですが、商品設計の意図としてはポテトセットにしてもくどくない程度に、北海道産ほくほくポテトをサンドしたのではないですか?ポテトもバーガーも食べ飽きることなく美味しく食べられることを狙ったのなら、それを訴求すべきではないでしょうか。
 シンプルに表現するなら「ベーコンポテトバーガー」辺りが妥当ではないかと思います。「ベーコンレタスバーガー」との統一感もありますし。そもそも、私が食べた個体の写真を見ていただければ明らかですが、見えないポテトよりベーコンの方が目立つのに、異様に長い商品名にベーコンを含めなかったのは何故でしょうか?「北海道産ほくほくポテトよりカリッと焼いたスライスベーコンが目立つチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮)」とした方がより長くなります。良し悪しは別として、長すぎる名称をトリガとして顧客の興味を誘因する企画意図だと察しておりますが、何故中途半端な妥協をされたのでしょう?商品マスタの最大カラム長を超過してしまいましたか?
 名前を応募してグランプリになると、このバーガーの単価390円×365日×10年分相当の1423500円をプレゼントとされておりますが、その名称決定時までは前述の通りオーダーするお客様も店員さんも少なからず困惑する事態を想定されていないのでしょうか。店員さんだけならまだしも、お客様に注文を躊躇させるような商品名称は、少なからず客単価・客数の下落に繋がることもあるのではないでしょうか。或いは、事前にサンプリング調査などを行ったうえで、商品選定や客単価に影響はないと判断されたのでしょうか?
 名称決定後に販売開始するなど、企画運営のスケジュール調整はできなかったのでしょうか。店舗メニューや印刷物・配布物も名称決定前後で二度制作することになりますが、単に無駄な二重投資ではなく、それを回収できるだけの販促効果が見込める明確な根拠があるのでしょうか?

最後に

 前年3月の株式関係書類でこのように表明されていました。

 「価格」「メニュー」「店舗体験」といった分野において、”お客様の目に見える変化”を提供してまいります。

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 確かに商品名が長くなったのは、「お客様の目に見える変化」でしょう。ですが、それを喜んで受け入れてくださるお客様が居なければ株主価値は向上しません。今回の商品で揚げ足を取るような意図はありませんが、具体的にどのような変化を提供できたのでしょうか。確かに、この1年で低価格商品の追加はありましたが、その告知CMは奇をてらったかのような謎の略称を押し付けるようなもので、広告担当者のセンスを疑います。もちろん感じ方は人それぞれであり、あのようなCMを好感する消費者層もいるのでしょう。ですが、その広告に見合った効果は出ておりますでしょうか?広告の効果を正確に測定することは一般論としても難しいことは理解しているつもりですが、売上げにどのような変化が測定されておりますでしょうか?或いは客単価、客数、利益率の向上に寄与しておりますでしょうか?特別に不祥事があったわけでもない1年で、低迷を続ける業績となれば、打って出た施策がことごとく的外れだということです。
 次の3月にどのような表明がなされるのか楽しみにしております。




以上。