昨年の夏ごろ、X220のCPUファンから異音が発生するようになり、騙し騙し使用していながらもついにはFan errorで起動しなくなってしまいました。
そんな状態で長期間放置していたのですが、Windows 10の無償アップグレード期間が来月末に迫っていることもあり、ファン交換して復活させました。
特にThinkpad愛好家というわけではありませんが、サービスマニュアルが公開されているのは素晴らしいですね。
ThinkPad X220およびX220iハードウェア保守マニュアル
参考までに、X220のファン交換の情報を記載します。
交換用ファンの型番の特定
サービスマニュアルには以下の記述があります。
FRU | FRU番号 |
---|---|
ファン・アセンブリー、SV/LV | 04W0435 |
ファン・アセンブリー、ULV | 04W0436 |
※FRU(Field Replacement Unit)の名称が示す通り、ファン単品ではなく、ファンとヒートパイプが一体化したパーツとなっています。
私のX220はCore i5 2520M搭載機のため標準電圧版(SV)に該当し、04W0435が該当FRUになります。
低電圧版(LV)の場合も同じFRUで04W0435。
超低電圧版(ULV)の場合は04W0436になるようです。
04W0435の入手
純正品(?)や互換品が4000円弱で購入可能です。
LENOVO Thinkpad X220 X220I CPUファン+ヒートシンク FRU:04W0435
- 出版社/メーカー: Lenovo
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
Gotor® IBM Lenovo Thinkpad X220 X220i 対応交換用 CPU FAN ファン+ ヒートシンク 04W0435
- 出版社/メーカー: Gotor®
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
私はヤフオクで落札しましたが、CPUグリスは別途市販品を購入しました。
取り付け
基本的には、サービスマニュアル通りに行えばいいだけですが、X220の場合はファン交換のために全バラシに近い工程が必要なため、単純に面倒です。
注意点としては、「ベース・カバー・アセンブリー」から「システム・ボード」を取り外す際に、ディスプレイ出力端子両脇のHEXナットを外す必要があります。
正規の手順としてHEXナットを回す工具は何を使うべきか知らないのですが、とりあえず先の細いラジオペンチで回せました。
他は普通のプラスドライバーで回せるネジで固定されているだけですので、特殊な工具は不要でした。
他の注意点としては、(私の個体は)WiFiのアンテナ線の取り回しがマニュアルと違いました。
適宜記録写真を撮りながら作業すると、組み上げやすいと思います。
ファン
交換前
ファン自体はDELTA製KSB0405HAが使われていた。一般的なノートPC向け5V駆動のファンのようで、検索した限りではLenovo以外にもAsusやSamsungのマシンでも使われているらしい。
交換後
こちらもDELTA製の同一ファンなので、同様の負荷×通電時間で同様の環境で使用していればまた壊れる*1と思われる。
*1:さすがにその頃はi5 2520Mは戦力外になっていそうだが。