格安かつSONY製センサ搭載でコストパフォーマンスに優れたXiaomiのアクションカムYiYI Technologyのアクションカムに、新たに4K撮影に対応したモデルが登場したようです。
(訂正: XiaomiとYIは別企業でした。詳細は⇒YIとXiaomiの関係 - 記憶は人なり)
YI 4K Action Camera
現時点では未発売ですが、GearBestでは$249.99でPreSale中で6月末以降に出荷予定となっています。
GearBest: Online Shopping - Best Gear at Best Prices
(追記: Amazon.co.jpのYI Official Store JPで国内正規流通が開始されています。)
YI 4K アクションカメラ スポーツカメラ ウェアラブルカメラ 155°広角レンズ JP版 オリジナル正規品 黒 90049
- 出版社/メーカー: YI Technology
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
挑戦的なことにGoPro HERO4 Blackとの比較が公式サイトに掲載されていますので、本投稿では従来機Yi Action Cameraと比較しつつ、4Kモデルのスペックを見たいと思います。
比較表
Specs | Yi 4K Action Camera | Yi Action Camera |
---|---|---|
Image Sensor | SONY IMX377 | SONY IMX206 |
Sensor Size | 1/2.3 | 1/2.3 |
Sensor Pixels | 12.35MP | 16.35MP |
Image Processor | Ambarella A9SE75 | Ambarella A7LS |
Lens Angle | 155 deg | 155 deg |
Lens Aperture | F2.8 | F2.8 |
Lens Material | Glass | Glass |
Image Stabilization | 電子式 | 無 |
Display | 有 | 無 |
Touchpanel | 有 | 無 |
Max Video Resolution | 3840x2160@30fps | 2304x1296@30fps (FW Upadate前は1920x1080@60fps) |
High Video Framerate | 240fps@720p, 120fps@1080p, 60fps@1440p | 240fps@480p, 120fps@720p, 60fps@1080p |
注目ポイント
SONYの裏面照射型Exmor(Exmor R)センサと、Ambarellaのプロセッサが順当にUpgradeされた正常進化モデルであると読み取れますが、主要な注目点は以下の通りかと。
- 4K(3840x2160@30fps)撮影対応
- 各フレームレートで撮影可能な解像度が向上
- 同一センササイズを維持したまま、約75%に画素数が減ったため画素当たりの面積が大きくなったため、ダイナミックレンジ向上が期待できそう
- 電子式手ぶれ補正対応
- タッチパネル付き液晶ディスプレイを新規搭載
- レンズは変化が無さそう
- IMX377は4K 60pに対応しているが、A9SEが4K 30p止まりなので、従来のYiのようにFirmwareのUpgradeによる解像度やフレームレートの向上は期待できなさそう
Image Sensor for Camera | Sony Semiconductor Solutions Corporation
Amballera A9SE Datasheet(PDF)
といった感じでしょうか。
なお、搭載されているSONY IMX377はGoogle Nexus 5X(LG)やNexus 6P(Huawei)の他に、auの2016年夏モデルとして国内投入されるHTC 10などにも採用されているようです。
これらのスマートフォンがAF対応である一方、アクションカムであるYI 4K Action Cameraは従来モデル同様に固定フォーカスとなっています。
個人的に従来のYI Action Cameraはフォーカス位置に不満があり、4Kモデルで改善されているのか興味があるところですが、発売後にサンプル動画が出回ってから改めて考えようかと。
まだ発表直後のため、価格的にもまだ下落余地はあるでしょうし、国内でWiFiを使用するなら電波法の問題も相変わらずあるわけで…
といった観点からは、前述のようなスマートフォンも魅力的だったりします。
蛇足ですが、国内版の価格発表はまだですが、より高画素で4K対応のIMX298やIMX318を搭載したASUS Zenfone 3シリーズも、グローバルでボリュームゾーンを狙った製品だけに価格面は期待できそうです。
と考えると、急速に拡大したアクションカム市場も、コンパクトデジカメのようにスマートフォンに飲まれてしまうのでしょうかね。
以上。