というタイトルのメールが届きました。
本メールは、「My VAIOからのご案内」の受信を希望されたお客様にお送りしています。
と本文に書いてあるので、かつてVAIOを購入して製品登録を行ったユーザの一部に届いているのだと思われます。
プロモーションを目的としたメールが届くのは構わないのですが、
ソニー製作曲ソフト「ACID Pro 7」
って表記はどうなんでしょう?
以下の投稿にも記載しましたが、ACIDはドイツのMAGIX社に売却されます。
wave.hatenablog.com
企業自体の売却ではなく製品の売却であることもあってか、明確な売却日というかeffective dateがプレスリリースに見つからないのですが、この期に及んで「ソニー製」を謳って顧客誘引するのは不適切ではないでしょうか。
奇しくもソニーマーケティングからのプロモーションメールが配信された6月23日が、SONY CREATIVE SOFTWAREからMAGIXへの顧客情報売却のオプトアウト期限でもあります。
VAIOの購入履歴があるユーザ、すなわちソニーに対して何らかのブランド価値を感じているであろうユーザに対して、ソニー製品でなくなることが決定している製品を「ソニー製」と謳って広告しているわけです。他社に売却されてもソニーが開発したのなら、「ソニー製」と表記しても問題ないという考え方も理解できなくはありません。ですが、その理屈であればそもそもSonic Foundryが開発した製品をSONYが買収した製品であり「Sonic Foundry製」或いは、「ソニー(元Sonic Foundry)製」と表記すべきという話にもなるのではないでしょうか。
プロモーションメールにはどこにもMAGIXへの売却の件は触れられておらず、景品表示法にて禁止されている優良誤認を狙っていると判断される可能性があるのではないでしょうか。
或いは、プロモーションメールを見て翌日以降に購入したユーザーは、MAGIXへの顧客情報売却のオプトアウトも間に合わず、個人情報保護の観点からも問題があるのではないでしょうか。
また、MAGIXへ売却後のサポート体制がどうなるのかも不明確です。
- 日本語サポート
- 公表されておらず、不明(SONY CREATIVE SOFTWAREは日本語ページがあるが、MAGIXは無い)。
- 日本代理店
- SONY CREATIVE SOFTWAREの現代理店SOURCENEXTなのか、元代理店HookUp(そしてMAGIX製品SAMPLITUDE PRO X2の代理店でもある)なのか公表されておらず、不明。
単なる主観ですが、ACIDも含めてSONY CREATIVE SOFTWAREからMAGIXへ売却されるソフトウェアが、素晴らしい製品であることは間違いありません。だからこそ、ソニーブランドを妙に活用して釣らずに、適切な事実表示を伴った広告を打ってほしいものです。
(全く関係ないけど過去にはNavin' Youとかも好きだったし、アナログTV時代のチューナ内蔵VAIOのDo VAIOも良くできてたし、ソニーのPC用ソフトウェアは優れたものが多いのに何で止めちゃうんだろう。)
以上。