Xiaomi Mi Droneが発売

 Xiaomiがドローンを発表したことは5月頃複数のネットメディアから報じられていましたが、既に発売になっているようです。

※Xiaomiは日本進出していないため、入手するためには個人輸入或いは並行輸入品を購入することになります。ですが、購入しても技適マークのない無線機器であるため、電波法に抵触することになり日本国内での使用はできません。
 

Xiaomi Mi Drone

 XiaomiのドローンはXiaomi Mi Droneというシリーズで、2モデル発表されています。
 具体的には、Xiaomi Mi Drone 1080PとXiaomi Mi Drone 4Kの2モデルとなります。
 その名称から察せられる通り、主要な違いは搭載カメラがフルHD(1080P)までの解像度か、4Kまで対応しているかになりますが、それ以外にも差異があるようです(後述)。
 

Xiaomi Mi Drone 1080Pの価格

 GearBestで532.75 USDからディスカウントが提示されています(8/1現在)。
XIAOMI Mi Drone 1080P WIFI FPV Quadcopter -$632.15 Online Shopping| GearBest.com

 Xiaomi Global(Xiaomi公式?)では476 USDで販売されています(※8/1現在、在庫なし)。
Xiaomi Mi Drone 1080P: full specifications, photo | Xiaomi-Mi.com
 

Xiaomi Mi Drone 4Kの価格

 GearBestで535.25 USDとなっていますが、Arrival Notice(入荷後通知)のみで、購入はできない状態となっています(8/1現在)。
XIAOMI Mi Drone 4K UHD WiFi FPV Quadcopter CN PLUG-$479 Online Shopping| GearBest.com

 Xiaomi Globalでは571 USDで販売されています(※8/1現在、在庫なし)。
Xiaomi Mi Drone 4К: reviews, price, buy at NIS-Store.com
 

カメラ周りのスペック

イメージセンサ

 GearBestの商品説明画像には、以下の文言が示されています。

  • 1080pモデル

HD 1080P camera supports max to 1920x1080p / 60fps video recording thanks to Sony 12MP vision sensor and professional 6 set of glasses lenses, 2 set of aspheric lenses and 1 BLF.

  • 4Kモデル

HD 4K camera supports max to 3840x2160p / 30 fps video recording thanks to Sony 12MP vision sensor and professional 6 set of glasses lenses, 2 set of aspheric lenses and 1 BLF.

 どちらもSONY製12MPセンサ搭載だそうですが、誤記のような気がします。

 一方、Xiaomi Globalのスペック表では、静止画最大解像度が、

1080p 4K
The maximum photo resolution 4608 X 3456 4:3 4000×3000 4:3

 と示されており、1080pモデルが約16MP、4Kモデルが12MPとなっており、表記が逆ではないかと思われます。

 いずれにせよ、GearBestもXiaomi Globalもどちらも誤記載しているような感じがするので、あまり正確なことは解りませんが、SONY製の12MP程度のイメージセンサが搭載されているようです。
 

レンズ

 2モデルともに共通のようです。
 前掲の通りGearBestの商品説明によれば、6群構成のガラスレンズで2つの非球面レンズを使っているそうです(BLFは何のことだか解らず)。
 また、Xiaomi Globalのスペック表によれば、FOV 104[deg]ということで、104度の画角だそうです。35mm判換算焦点距離にして約14mmの超広角ということになります。
 

映像記録モード

 Xiaomi Globalのスペック表によれば、以下の通り。

1080p 4K
Video resolution 1920x1080p(60,30fps) 1280x720p(120fps) 3840x2160p(30fps) 2560x1440p(30fps) 1920x1080p(100,60,30fps)

 4KモデルはフルHDで100fpsのハイフレームレート撮影が可能となっているようです。
 ちなみに、スペック表によれば飛行可能時間は27分で最大飛行速度18m/S(毎秒18メートルの意味と思われ、時速換算で約64km)と示されており、100fpsを活かしたダイナミックな撮影もできそうですね。
 

記録フォーマット

 2モデルともに共通のようです。
 Xiaomi Globalのスペック表によれば、静止画はJPEG、動画はMP4。
 

ブレ補正

 2モデルともに、3軸ジンバルにカメラがマウントされているそうです。
 

無線周りのスペック

 Xiaomi Globalのスペック表によれば、以下の通り。

1080p 4K
Distance control 1000m 2000m
Sensitivity -101 ± 2dBm -101 ± 2dBm
Operating Frequency 2426.5MHz~2461MHz 2426.5MHz~2461MHz
Range of transmit power 14dBm~20dBm 20dBm~23dBm

 周波数や感度は同じながらも、送信出力が異なり(4Kの方が6~3dBm強い)、制御可能距離が2倍も違うようです。
 

まとめ

 4Kモデルは単に4K解像度に対応するだけではなく、フルHDで100fps対応、制御可能距離が2倍広いといったメリットがあります。
 それでいて、販売店にもよりますが、4Kモデルと1080pモデルの価格差は僅か数ドル程度しかないため、1080pモデルを買うメリットが見当たりません。

 冒頭でも触れましたが、残念ながら技適の関係で日本国内では使用できませんが、このスペックでこの価格帯ならDJI Phantomをはじめとする他社ドローンを一気に駆逐できる可能性を秘めていると言えそうです。
 Xiaomiの日本進出または、どこかの企業が日本代理店となり、技適取得モデルを数千円程度の差額で販売できれば大ヒットするのではないでしょうか。
 

おまけ

 Xiaomiは「シャオミ」と読み、漢字では「小米」と書きますが、その製品の多くには"Mi"という文字列が付与されています。
 同社の最新スマートフォンなら"Xiaomi Mi5"、そしてこのドローンの"Xiaomi Mi Drone"と言った具合ですね。

 ところで、この"Mi"は"Xiaomi"のポストフィクスの"mi"で「米」を猛プッシュしているというわけではなくて、"Mobile Internet"の略で"MI"だそうです。
 ドローンにモバイルインターネットって何か関係あるんすかね?
 ちなみに同社のアクションカムは"Xiaomi Yi"で、"Yi"と"eye"の読み方の類似性を意識したものではないかと思っています。
 といったことを考えると、ドローンは"Mi"より"Yi"の方がフィットする気がします。

(訂正: XiaomiとYIは別企業でした。詳細は⇒YIとXiaomiの関係 - 記憶は人なり)
 



以上。