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Eye-Fi旧モデル延命用ソフトウェアリリースと、日本法人解散説など

 先日、多くのEye-Fiカードが事実上使用不能に近い状態になることを記載しました。
wave.hatenablog.com

 ところが、その後いろいろ動きがあったようです。
 

旧モデル延命用ソフトウェアについて

 旧モデルのEye-Fiカードが事実上使用不能になる件については、Eye-Fi社からのメールにより知ったのですが、実はその後に人知れず("UPDATE: X2U Now Available for Windows & Mac"というタイトルのメールで、本ソフトウェアについての周知が8/31付で日本時間9/1に届きました。)動きがあったようです。 
 日本国内ではどこのニュースサイトでも見当たらないのですが、8/10頃に旧モデルを延命できるソフトウェアがリリースされた旨、複数の海外サイトが報じています。

 適当にタイトルだけ意訳すると、「Eye-Fiが決定事項を撤回、古いデバイスの文鎮化を回避」といった感じでしょうか。

 こちらのタイトルは「新しいソフトウェアで古いEye-Fiカードを使い続けられるようになる」といった感じ。

 上記記事は、いずれもEye-Fi公式の以下の投稿をソースとしています。
UPDATE: Information Regarding "End of Life" (EOL) of X2 and Prior Generation Products – X2 Migration

We have completed work on a new desktop software utility designed to enable impacted cards to continue operating beyond the previously announced EOL date of September 15, 2016. The new software is called the "Eye-Fi X2 Utility" (X2U) and is provided free of charge as a download.

The X2U will enable cards impacted by the EOL to transfer images to a desktop computer via an Infrastructure or Direct network connection.

X2U is a one-time release provided to enable continued use of an EOL impacted card for desktop transfer only on a transitional basis. The utility will not have the full capabilities of Eye-Fi Center and/or Eye-Fi View. ALL other Eye-Fi provided software will have to be uninstalled prior to installing the X2U on a supported device. Eyefi has provided X2U documentation and knowledge base articles but has no help desk support, no warranty and restrictive terms of service.

 こちらの本文を適当に意訳すると、
 「EOL対象とアナウンスしたカード(事実上使用不能になるカード)を使えるようにするための、新しいデスクトップソフトウェアユーティリティを開発した。新しいソフトウェアはEye-Fi X2ユーティリティ(X2U)で、無料ダウンロードできる。X2UはPCにアクセスポイント経由または直接接続で画像を転送できるようにする。X2Uは一回限りのリリースで、EOL対象のカードでPCに転送する基本機能だけを利用できる。このユーティリティはEye-Fi CenterやEye-Fi Viewの全機能を含んではいない。X2Uをインストールする前には、他の全てのEye-Fiが提供したソフトウェアを事前にアンインストールする必要がある。Eye-FiはX2Uのドキュメントとナレッジベースを提供するが、ヘルプデスクサポートは無いし、何の保証もしない。」
 といった、感じでしょうか。もっと簡略化するなら、「最低限の機能として、PCへのファイル転送だけ使えるようにしました。今後一切更新しないし、サポートもしないし、PC版だけでスマートフォンでは使えないけど、無いよりマシでしょ。」といった雰囲気。意訳中ではPCと表記していますが、厳密にはWindows版とMac版が用意されているようです。

 今後アップデートされないため、(セキュリティ対策やOSアップデートなどで)いつまで利用可能か解りませんが、この救済策に救われるユーザも多いのではないでしょうか。
 ダウンロードは以下から行えるようです。
Download Eye-Fi X2 Utility – X2 Migration
 

日本法人解散説について

 この投稿を記載している時点で、Eye-Fi公式サイトには何も発表されていないのですが、8/31付で中の人のFacebookの投稿(プライバシー設定:公開)に記載があります。
Eyefiを支えてくれた皆様へご報告 | Facebook

 個人のFBのため、直接の引用は避けますが、

  • 「アイファイジャパン株式会社」の解散
  • 「Eyefiクラウド」「Eyefiアプリ」事業がRicoh Innovations Corporationに継承され、Eyefiにいたエンジニアチームにより開発を継続
  • Eyefiカードの知財東芝にライセンスされ、Eyefiに搭載されていた機能がFlashAirで実現するようになる

 といった趣旨の記述が見当たります。

 Ricoh Innovations Corporationからは該当するプレスリリースは何も発表されていないようです。
Press Releases | Ricoh Innovations

 一方、東芝からは8/23付で該当のニュースリースが発表されています
次世代「FlashAir™」へのEyefi Connected機能の搭載について | 東芝 ストレージ&デバイスソリューション社

当社は、無線LAN搭載SDメモリカードに、米国アイファイ社が開発した「Eyefi Connected」機能を搭載することを決定しました。アイファイ社と締結した技術ライセンス契約に基づくもので、16年度中にEyefi Connected機能を搭載した「FlashAir™」の製品化を予定しています。

 なお、中の人のFBの投稿には、「Eyefiという会社はなくなりますが」という言い回しや「Exit」という表現が多用されており、もしかすると、日本法人の「アイファイジャパン株式会社」だけではなく本体の「Eyefi Inc.」も無くなるのかもしれません。ソースが少なすぎるため、正確なところはよく判りませんし、経営的な面で苦労があったのかなど内部事情は解りませんが、中の人のFBの苦労が偲ばれる記述にはお疲れ様でしたという思いです。
 

乗り換え先候補

 初代Eye-Fiが発売された際はオンリーワンの製品でしたが、現在は大手だけではなく謎のメーカーからも大量に類似製品が発売されています。

 例えば、Ricoh Innovations Corporationの親会社にあたる日本のリコーに吸収されたPENTAXブランドでは、無線LAN内蔵SDカードとしてFLUCARDを純正オプションとしてラインアップしています。PENTAX純正品が発売される以前から、ネットワーク機器のPLANEXが日本国内で販売していましたが、そもそもは「TREK 2000 INTERNATIONAL」という会社の製品です。

 もう少し知名度がありそうなところでは、PC系周辺機器のpqiもAirCardという製品を発売しています。これは他の製品と異なり、microSDHCカードのSDカードアダプタの形状をしており、microSDHCカードを買い替えても、差し替えるだけで無線機能はそのまま利用可能といった特徴があります。

 最もメジャーだったEye-Fiに次いでメジャーと思われる東芝FlashAirがEye-Fiを呑み込むような形となるようなので、今後無線LAN内蔵SDカードを購入する際はFlashAirが無難な選択になりそうですね。

 



以上。