nanoSIM/microSD排他利用のdualSIMスロットの特許?

 Zenfone 3シリーズや、g07で、DSDS(Dual SIM Dual Standby)対応スマートフォンが身近になってきました。

 ところでこの両機ともに、SIMトレイ上に2つのSIMをセットするか、1つのSIMとmicroSDをセットするかという利用形態になっており、残念ながらSIM2枚とmicroSDの同時利用はできません。

 従来のように、単独の独立したmicroSDスロットを設けるスペースすら、これらのスマートフォンには無いということなのかもしれませんが、ユーザにとっては不便と感じる人も多いのではないでしょうか。

 この省スペース化に貢献したであろう発想(或いは使い勝手を軽視してまでの小型化)は、偶然複数メーカーから生まれたのでしょうか?

 と、考えるとちょっと不自然です。同じような時期に製品化されていますし。

 そこで、少し調べてみました。
 

 Google Patentsで調べてみると、それらしい特許(日本で言うところの実用新案?)が中国で登録されている(CN204858018U)のが見つかりました。
CN204858018U - MicroSD card selects two cassette connectors with two nano SIM cards no. 3 - Google Patents

 2015/12/09に認可されたようで、上海晴格电子有限公司という会社が権利を有するようです。
 特許情報系の資料ですので、当然ながら図が無いと意味不明ですが、上記ページから[Download PDF]ボタンを押せば図面も見れます(PDFは中国語です)。
https://patentimages.storage.googleapis.com/pdfs/c5af9624d25a2d156515/CN204858018U.pdf

 5点が特許(実用新案?)の要素として記載されており、大雑把には、SIMトレイとハウジングや端子の組み合わせや構造が認可されたということになるようです*1
 

 実際にZenfone 3やg07がこの特許(実用新案?)を利用しているのかは不明ですが、せっかく国内で使えるDSDS対応機なら、独立したmicroSDカードスロットも搭載してほしいものですけどね。DSDS機として使うならmicroSDは使えないという仕様はがっかりです。
 



以上。

*1:原文は中国語(私はさっぱり読めません)で、英語翻訳版も恐らく機械翻訳で、自分にはちょっと何言ってるのか解らない箇所も多いためかなり適当な解釈です。