使い捨てのマンガン乾電池やアルカリ乾電池の液漏れはよくある話ですが、比較的液漏れが発生しにくいと言われるニッケル(Ni-MH)水素充電池で液漏れが起きてました。
ニッケル水素充電池を装着したまま数年(2~3年程度?)使用していない機器があったのですが、久しぶりに引っ張り出してみたところ液漏れが発生していました。特別熱いとか寒いとかいうことはない室内で保管していたのですが、ニッケル水素充電池も液漏れするのですね。
液漏れが発生していたのは、旧三洋電機のeneloopが登場して間もないころに併売されていた(eneloopブランドではなく従来から販売されていた)、HR-3UAという型番のニッケル水素充電池です。
起きてしまったことは仕方ないので、今後のために調べてみたところ、旧三洋電機を吸収し現在もニッケル水素充電池を生産しているPanasonicのサイトに役立ちそうな情報がありました。
ニッケル水素電池の液漏れは何故起こるのか? PZ23004
上記ページによれば、液漏れの原因と防止策として以下の事が言えるようです。
液漏れが発生する原因
- 過放電状態で強制放電
- 継続した過充電
- 大電流放電
- ショート
液漏れさせにくい使い方
- 過放電/過充電させない
- 高温に曝さない
同じく、Panasonicのサイトには以下のページも掲載されています。
ニッケル水素電池を末永く使うためには、何に気を付けたら良いですか?PZ18130
こちらではニッケル水素充電池のダメージの二大要素として、以下の通り記載されています。
・過放電放置:使い切った状態で充電せず長期放置すると、内部の電極に大きなダメージが加わり短寿命となります。
・高温さらし :高温状態での大電流使用などでは、膨張により内部圧力が上がり液漏れを促進させ短寿命となります。
今回私の手元の個体が液漏れしたのは「過放電放置」となってしまったのではないかと思われます。状況的に使い切って放置した記憶は無いのですが、徐々に残容量が減って使い切った状態となり、過放電に至ったのではないかと想像されます。
また上記ページには、意外なことにニッケル水素充電池のダメージを減らすために
- 充電は2/3程度使用した時点でこまめに行う
- 充電池と充電器の電極は(数回~毎回)ティッシュペーパーなどで強くこまめにふく
といったことも記載されていました。
見かけ上の使用可能容量が減ってしまうメモリ効果を起こさないために、なるべく使い切ってから充電するように留意していたのですが、逆にニッケル水素充電池では残量が1/3程度まで減ったらこまめに充電した方がよいようです。ニッカド(Ni-Cd)充電池ではメモリ効果が顕著でしたが、今のニッケル水素充電池ではそれほど神経質に気にする必要は無いみたいですね。
以上。
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