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PENTAXのミラーレスは今後しばらく計画が無い模様

機材

 海外サイトPENTAX FORUMS*1に"CP+ 2017 Pentax Interview"と題する記事が掲載されています。
CP+ 2017 Pentax Interview: Part 1 - CP+ 2017 | PentaxForums.com

 上記記事中で今後のPENTAXのミラーレス(とGR)についても言及されていました。また個人的に昨秋、新宿のペンタックススクエアで教えていただいた同様の話があるので併せて紹介します。
 

PENTAXのミラーレス機について

引用:

9. With the continued expansion of the Mirrorless market, has Ricoh reconsidered making a return to mirrorless (with 1" or APS-C sensors)?


We keep watching the trends in the mirrorless camera market, however there is no specific plan on our roadmap at the moment.

意訳:

ミラーレス市場は拡大し続けているけど、リコーは(1インチやAPS-Cセンサー搭載の)ミラーレス機の製造に復帰する考えはありますか?


ミラーレス市場の傾向は引き続き見守っているが、現時点では具体的な計画は何もありません。

引用:

13. Are there plans to continue the Q line, and if so, do you know the general design direction you will take?


There is no new product information on the Q line at the moment. We will continue to manufacture and sell Q-S1 and Q-mount lenses. We are currently focusing our resources on K-mount lenses.
(paraphrased) Although the macro for the Q has been removed from the map, it is not a terminated project. It's still pending, but no date anymore. All resources are being focused on K-mount lenses. The Q series is still an active line and the Q-S1 and lenses are still being made and marketed for Asian markets. The US market is not actively marketing the Q line as it's concentrating on pushing the K-1 and other K-mount products; essentially the Q line is "frozen" in the US market.

意訳:

PENTAX Qシリーズを続ける計画はあるのか?もしあるならどういった方向性を取ろうとしているのかご存知ですか?


現時点でQシリーズに新製品の情報はありません。Q-S1とQマウントレンズの製造と販売を継続するでしょう。我々は現在Kマウントレンズにリソースを集中させているのです。
言い換えるなら、Qマウントのマクロレンズがロードマップから削除されましたが、プロジェクトの打ち切りではありません。依然として保留状態ですが、すべてのリソースをKマウントレンズに集中しているため、具体的なスケジュールはもうありません。Qシリーズは依然として現行のラインアップで、Q-S1とレンズはアジア市場に向けて今でも製造されています。アメリカ市場ではK-1やKマウント製品に集中しており、Qシリーズは積極的に市場に打ち出しておらず基本的には凍結しています。

PENTAX Q10 and PENTAX K-01
 個人的に、昨秋ペンタックススクエア内のサービスカウンターにレンズ修理に行ったのですが、そこで担当してくださった方と少しお話しする機会がありました。
 新しいミラーレスは出さないのか伺ったところ、現時点ではそのような話は聞いていないし、内部で進めている新製品は一眼レフだと。それからあまり間をおかずに発表されたのがKPでした。で、前掲のCP+のインタビューでもミラーレスの計画は無いそうでがっかりです。

 K-01はKマウントレンズをそのまま利用可能という、マウント変更を伴う他社ミラーレスとは異なるメリットがあります。反面、ミラーは無いのにKマウントのフランジバックがそのままなため、(光路長を維持するために構造上仕方ないものの)無駄に分厚く、デカいというデメリットも併せ持っています。従来のKマウントレンズ使用時はフランジバック調整用のマウントアダプタを噛ませるなどして、本体の大幅な小型・軽量化を図りつつイメージセンサが刷新されたモデルが出るとうれしいと思っているのですが、残念ながら計画は無いそうです。
 ボディの不良在庫化リスクを恐れてミラーレスをやらないなら、いっそのことSONY Eマウント向け電子接点付きKマウントアダプタをRICOH自身が製品化してしまえば、かなり売れるんじゃないかと思います。あわよくばKマウントレンズの拡販にもつながりデメリット無さそうですが、RICOHさんやりませんかね?

 他方、小型軽量方向に攻めすぎたQシリーズは、魚眼レンズを付けても望遠レンズを付けてもポケットに入るポータビリティは大きな魅力ですが、多くの場合得られる画質はコンパクトカメラと大差ないものです。他社ミラーレスと比べてセンサーサイズが最も小さいため、物理的に厳しいのでしょう。RAW現像で工夫しようにもダイナミックレンジの狭さを実感することが多いですし。
 Qシリーズ立ち上げ当初はQ、Q10、Q7と矢継ぎ早に、しかも微妙にセンサーサイズを大きくするなど進化しながら新製品が発表されていました。が、Q-S1以降は様子がおかしいと思ったら新製品開発している様子は無さそうですし、アメリカ市場に至っては"frozen"と、凍結という言い方をしていますが事実上の撤退と見てもよさそうな表現ですし。QシリーズにSONY製1インチセンサを積めればまた違った評価になっていたかもしれませんが、今後も新製品の登場はあまり期待はできなさそうです。
 

GRシリーズについて

引用:

12. Do you plan to continue the GR line as a fixed lens offering, or are you open to considering premium compacts with zoom?


One of the GR series' consistent product concepts is the coexistence of high image quality and portability. In order to realize this, we think a fixed single focal length design is best at the moment.

意訳:

レンズ固定式のGRシリーズを継続する計画ですか、またはズームレンズを搭載したプレミアムコンパクト機も検討していますか?


GRシリーズの一貫した製品コンセプトの一つは、ポータビリティと高画質の共存にあります。現時点でこれを実現するためにはレンズ固定式の単焦点レンズが最良の設計だと我々は考えています。

 APS-Cセンサ搭載以降のGRは2013年発売の初代GRと現行GR IIの2モデルしか製品化されていません。GR digitalの頃は初代からIVまで4製品が2005年から2011年の約6年間かけて発売されていました。と、考えるとリリースサイクルが遅くなっています。というか、レンズ性能を重視しているだけに無暗に新製品を出す必要がない製品だと思いますが、レンズ固定式であるが故にイメージセンサが刷新されれば新製品を出してほしいものです。とは言え、それではSONYのイメージセンサのリリースサイクルに合わせて商品化するようなもので、RICOH的には面白みが無さそうです。と考えると、GR digital当初のころ構想されたものの実現しなかったイメージセンサー載せ替えが実現できるような筐体で製品化されると面白いのかなぁと思ったりします。打ち切られたGXRもレンズに不満は無くても、今となってはセンサーには不満がありますし、レンズ固定式でもセンサー交換式のカメラが現実的な価格で実現できないものでしょうか。
 



以上。

*1:名称がややこしいですが、リコーイメージングが展開する国内のペンタックススクエア内のPENTAX FORUMとは関係ありませんし、リコーイメージングとは直接的な関係のないサイトです。