メキシコ海軍のクアウテモクが東京にやって来る

 2017年士官候補生練習航海途上における親善訪問としてメキシコ海軍の練習帆船「クアウテモク」が2017/9/6に晴海ふ頭にやって来るそうです。
メキシコ海軍艦艇の訪日に伴うホストシップの派出等について(PDF)

 これに伴い、海上自衛隊からはホストシップとして護衛艦おおなみ(DD-111)が派出されるそうです。
 なお、「クアウテモク」「おおなみ」の両艦船共に、後日一般公開が予定されているそうです。詳細は上記PDFをご確認下さい。
 

クアウテモクってどんな船

 カタカナの船名で検索してもそれらしき情報はほぼヒットしません。メキシコの事実上の現地語であるスペイン語で検索するとARM Cuauhtémoc(BE01)が当該の船舶のようです。なお、ARMはメキシコ海軍艦船を示す接頭語で、Armada República Mexicana、英語にするとMexican Republic Navyの略のようです。
ARM Cuauhtémoc (BE01) - Wikipedia

 母港はメキシコのアカプルコ(Acapulco)で、太平洋側に面した都市のようです。
 帆船なので風力だけでメキシコからはるばる日本までやって来るのかと思うと感慨深いものがありますが、1125馬力の補助エンジンも搭載しているようですので、恐らくは気象状況などによってはエンジンで航行しているのだと思います。
 
 なお日本で有名な練習帆船としては「日本丸(にっぽんまる)」がありますが、こちらは海上自衛隊の船ではありません。
 先代の日本丸は横浜みなとみらいに展示されているので目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。現役の日本丸及び姉妹船の海王丸独立行政法人海技教育機構が所有し、「クアウテモク」がやって来る晴海ふ頭に停泊していることもあります。
日本丸 (2代) - Wikipedia

 現役の日本丸が全長110.09m・幅13.80m・喫水6.57mなのに対し、クアウテモクは喫水線で全長67.16m・幅11.99m・喫水5.4mとされているため、日本丸よりはひと回り小さなスケール感になりそうです。
 晴海ふ頭に入港するにはレインボーブリッジを通過することになりますが、レインボーブリッジは日本丸が通過できる高さを考慮して設計されたと言われているようです。クアウテモクなら余裕をもって通過できそうですね。
 



以上。