SamsungのmicroSDXCカードが突如壊れました。各社のSDカードで論理障害*1には何度も出くわしていますが、今回はハードウェアとして壊れたというかNAND素子が死んだような感じの不安定な挙動*2に思えました。
日本国内で正規に流通しているSamsungのSDカードは、日本サムスンが直接販売しているわけではなく、代理店のITGマーケティングが販売している流通形態となっています*3。そして、10年間の保証期間が謳われています。
今回壊れたmicroSDXCカードはAmazon.co.jp専売の、MB-MP64D/FFPというフラストレーション・フリー・パッケージの製品ですが、通常パッケージ同様に10年保証が謳われた製品です。
サポートとのやりとり
ITGマーケティングの以下のURLから「Samsung Memory Card お問い合わせフォーム」を使って連絡しました。
サムスンメモリーカードサポートセンターへのお問い合わせ | ITGマーケティング株式会社
蛇足ながら、このお問い合わせフォームのURLはITGマーケティングではなく、IO DATAのドメインになっていますし、サーバー証明書もIO DATAです。それでいて画面上のロゴ画像やCopyright表記はSamsungとなっており、フィッシングサイトっぽさを感じなくもありません。
どういうことか気になったので調べてみたところ、ITGマーケディングは株式会社アイ・オー・データ機器と株式会社トーメンデバイスを主要株主とし、株式会社アイ・オー・データ機器の連結子会社であり、株式会社トーメンデバイスの持分法適用関係会社というバックグラウンドがあるためのようです。ITGという名前も両社に由来するのかもしれませんね。加えて、ITGマーケティング株式会社は日本サムスン販売特約店ということで、ロゴ画像などはサムスンなのでしょう。
ITGマーケティング株式会社
閑話休題。交換までは以下のような流れで進みました。
- フォームに症状を記入して、購入日が判るAmazonの領収書のPDFを添付
(後述のように領収書は不良製品と共に送るよう別途指示があったので、問い合わせフォームに添付する意味は無い模様) - 以下の趣旨の返事がメールで届く
- 製品不良か判断したいので検査したい
- 検査にはデータ削除を伴う
- 以下の書類と併せmicroSDXCカードを送付時の紛失を防ぐため必ず宅配便で送付せよ(送料はお客様負担)
- データ消去の同意に署名
- 購入日が確認できる書類
- 指定されたものを簡易書留*4で送付
- 返送先住所の問合せが来たので返信
- 交換品が届く
正確には記録していませんが、最初の連絡から1週間以内には交換品が届いたと思います。
修理報告書
MB-MP64D/FFPを修理に出しましたが既に廃番となっているためか、現行のMB-MC64GA/ECOと交換されました。すなわち、UHS-1 U1(UHSスピードクラス1)だったのが、UHS-1 U3(UHSスピードクラス3)にアップグレードされた形になります。
- 出版社/メーカー: 日本サムスン
- 発売日: 2017/04/22
- メディア: Personal Computers
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※個人情報等いろいろ削除しています。
↑ちなみに修理報告書に記載の「サムスンサポートセンター」の住所は「アイ・オー・データ機器 修理センター」と同じです。前述の関係があるため、恐らくはサポートコストの圧縮を図るうえで好都合なのでしょう。
送付先 | IODATA アイ・オー・データ機器
雑感
故障品をメーカーに送付する際の送料がユーザ負担であることを除けば、特に不満の無いサポートを受けることができました。
検査の結果、製品不良ではないと判明したならユーザに送料負担を求めるのも理解できますが、明らかに製品不良なのにユーザに送料負担を強いるのはどうなのかなとも思います。
低容量のカードの場合、真面目に宅配便で送る位なら僅かな差額で買い直した方が速いと考えると、10年保証のメリットはさほどないのではとも思えます。
(というか、IO DATAの修理が送付時の送料負担はユーザ負担となっているので、それをそのまま踏襲しているだけっぽくもみえます。実店舗で購入した場合は、保証期間内なら店舗に持ち込んだ方がいいかもしれませんね。)
とは言え、私のケースでは送料負担のみで高速なカードにアップグレードされたと考えれば満足感は高いとも思えます。
以上。