arrows M03にUpdateがやってきた(2018年1月; KRACK対策等)

 arrows M04発売以降放置されるであろうと思っていたarrows M03に、2018/1/25にUpdateがやって来ました。
 以下のような画面で、「バージョンアップ」や「Androidシステムアップデート」という語が使われているので、arrows M04相当のAndroid 7.1や最新のAndroid 8.0へのUpdateが提供されたのか!?と、ぬか喜びしたのですが違いました。
Fujitsu arrows M03 Update dialog
 

更新内容

 画面上には更新内容が表示されていないので調べてみたところ、富士通公式に以下の情報が掲載されています。

更新内容
スライドディスプレイ設定が保持されない事象への対応
上記以外にも、セキュリティの更新など、より安心・快適にご利用いただくための改善を行っております。

arrows M03 Android™ ソフトウェアアップデート - FMWORLD.NET(個人) : 富士通
 

 「スライドディスプレイ」なる機能を使っていないので、個人的には改善を体感できないUpdateなのだろうと思っていたのですが、「上記以外にも、セキュリティの更新など、より安心・快適にご利用いただくための改善」としていろいろ変わっているような感じがしますので、以下に記載しておきます。
 

富士通公式が触れていない変更

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  • Androidセキュリティパッチレベルの更新
  • ベースバンドバージョンの更新
    • マイナーバージョンが0230 → 0242 に変わっているが、具体的に何が変わったのかは不明
  • カーネルバージョンの更新(?)
    • 3.10.49は変わっていないが、ビルド日付っぽいものだけ変わっている
  • ビルド番号の更新
    • V05R054A → V06R055F へ更新

 この他にも、私の端末では以下の変化を感じています。

  • 画面輝度調節を自動に設定していないのに、屋外など明るいところに持ち出すと勝手に輝度が高くなっていたのがならなくなった
  • バッテリ残量が概ね20~15%以下になると省電力設定を行わなくても不本意にパフォーマンスが低下し、画面描画やGPS受信状況が芳しくない動作となっていたが、安定動作するようになった(バッテリ駆動時間へのインパクトは測定していないので不明)

 

 キャリア端末ではなくSIMロックフリー端末なので、いつまでUpdateが提供されるかは製造元の富士通次第ですが、今後も(OSアップデートはしてくれなくても)セキュリティパッチの提供は製造終了後も最低1年程度は続けてほしいものですね。
 とは言っても、昨年夏ごろに富士通の携帯電話事業は撤退報道が流れていましたが、昨日になって携帯電話事業を手がける子会社「富士通コネクテッドテクノロジーズ」の株式の70%を売却するとの報道が出ています。事業自体は継続すると報じられていますが、端末売った後のアップデートなんて1円も生まないから、積極的に対応しようとは思ってくれないかもしれませんけど…。
富士通 携帯電話事業を投資ファンドに売却へ 事業は継続 | NHKニュース
 



以上。