FRONTIER PHONE FR7101AKの仕様詳細

 インバースネット株式会社がFRONTIERブランドで2017年5月から発売したFRONTIER PHONE FR7101AKの仕様について記載します。

 公式な仕様はFRONTIER直販サイトなどで公開されています。
ノートPC/タブレット・スマートフォン/FR7101AK - BTOパソコン通販のFRONTIER
FR7101AK Catalog(PDF)
 

概要

 Android 7.0搭載で出荷され、現時点(2018年4月)でもAndroid 7.0のままでAndroid 8系へのUpdateは提供されていません。
 出荷時状態では(MediaTek SoC搭載の一部のDSDS機と同様に)DSDSでのスリープ中の音声着信に不具合があったようですが、ワイヤレスアップデート(OTA)を実行後には解消しているようで、私の個体(MVNOデータSIM+FOMA契約音声SIM)では特に問題は出ていません。
 
 MediaTek SoC搭載機ながらオクタコア(8コア)で最大1.5GHz駆動のMT6750Tを搭載しているため、ポケモンGoのようなアプリでもパフォーマンスに不満を感じることは現状ではほとんどありません。
 
 反面、直販サイトで訴求されているカメラ機能についてはそれほど優れたものではないように感じます。
 デュアルカメラ機能利用時には記録画素数は500万画素に制限されるうえ、暗所に弱いように感じます。RAW記録もプリインストールカメラアプリ以外では行えないなど、総じて痒いところに手が届かないといった印象が強いです。

 なお、FRONTIER PHONE FR7101AKの発売元のインバースネットはヤマダ電機のグループ会社ですが、ヤマダ電機では自社ブランドのスマートフォンEveryPhone HGとして同等とみられるハードウェアの端末を販売しています。
 

スペック詳細

 CPU-Zで取得した詳細スペックを以下に掲載します。
 

SoC

FRONTIER PHONE FR7101AK SoC
 gooのスマホg07シリーズやFREETEL RAIJINと同様に、公式仕様ではMTK6750Tの搭載が明記されていますが、CPU-ZではMTK6750と表示されています。他のMTK6750T搭載機でもMTK6750として表示されているようですので、公式仕様を信じて問題無いと思います。
※参考までにMTK6750TはGPUクロックが最大650MHz、メモリクロックが最大833MHzに引き上げられたMTK6750の派生モデルで、最大1.5GHz駆動のオクタコアCortex A53のCPU部分については同等のようです。
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DEVICE

FRONTIER PHONE FR7101AK DEVICE
 公式仕様では以下の記載ですが、RAMが3818MB、ストレージが54.1GBとなっています。

メモリ 4GB
記憶装置 64GB

 

SYSTEM

FRONTIER PHONE FR7101AK SYSTEM
 出荷時から現時点までAndroid 7.0のままです。セキュリティパッチが2017/8/5と古く、2017年末ごろに開示され大騒ぎになったWIFIで使われるWPAの脆弱性(KRACK)への対応が行われていない状態です。
 

BATTERY

FRONTIER PHONE FR7101AK BATTERY
 CPU-Zではバッテリ容量は取得できません。直販サイトの仕様ではバッテリ容量は以下の通りですが、goosimsellerなどの販売元では3000mAhと表示されており、販路によってバッテリ容量が異なるようです。

バッテリー容量 2,000mAh

 

THERMAL

FRONTIER PHONE FR7101AK THERMAL
 特に熱いと感じるようなことは今のところありません(主観)。
 

SENSORS

FRONTIER PHONE FR7101AK SENSORS
 (ほぼ各社各モデル共通して搭載センサについて)公式仕様では言及がないのですが、スクリーンショットのようにジャイロや加速度、磁気センサなど各種搭載しています。
 

その他

 カメラ周りについては以下の投稿に詳しく記載しています。
FRONTIER PHONE FR7101AKのカメラ機能 - 記憶は人なり
 それ以外については、以下の投稿にも記載しています。
DSDS対応FRONTIER PHONE FR7101AKを買った - 記憶は人なり
 



以上。