ARMBIANのカーネルを更新した

 以下の投稿に記載したように、systemdのUpgradeに伴う障害対応の一環で、ARMBIANを導入したOrangePi Oneのカーネルを更新しました。
wave.hatenablog.com

 Linuxカーネルの更新は面倒な作業を想定していたのですが、armbian-configツールを使って簡単にカーネル更新が行えました。その手順を紹介します*1

*1:スクリーンショットはOrangePi Oneのものですが、NanoPi Neoでも同様でした。表示内容はarmbian-configのバージョンや現在のLinuxカーネルのバージョン等によって微妙に異なりますが、基本的には似た感じです。

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QSV対応CPU一覧

 intel Quick Sync Video(QSV)はSandy Bridge世代すなわち第二世代Core iシリーズのインテル製CPUから搭載され始めた、ハードウェアエンコーダ・ハードウェアデコーダです。
 現在ではCore iシリーズだけではなく、一部のAtomCeleronPentiumと言った安価な製品ラインに対しても搭載されています。

 が、新しければ必ずQSVを搭載しているというわけでもなく、その対応状況はCPU製品毎に異なっています*1
 インテル公式のQSVを紹介するページを見ても、対応製品一覧が掲載されているわけでもなく、探すのが面倒なため一覧を纏めてみます。

*1:本投稿では触れていませんが、搭載するQSVのバージョンによって対応するコーデックも違います。

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OrangePiにssh接続できなくなった(追記有→解決)

 シングルボードコンピュータのOrangePi OneをARMBIANで運用していますが、パッケージ更新後再起動したらSSH接続できなくなりました。
 後述しますが、原因はsystemdの229-4ubuntu21.15にあると思われるため、armhfアーキで同様の環境の方は無暗にUpgradeするのは危険かもしれません。
 (2018/1/16追記: 原因はsystemdの229-4ubuntu21.15と古めのLinux Kernelの組み合わせにあるようです。229-4ubuntu21.15への更新前にカーネル更新をしておけば本問題は発生しないと考えられます。)

 以下、参考までに発生事象と調査内容、対応方法を記載します。

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