M-Audio OMNI I/O基板を観察する

 現在では既に対応製品も発売されておらず、メーカーサポートも無く、マニュアルPDFすらダウンロードできない骨董品のM-Audio OMNI I/Oを入手しました。

 現在、オーディオインタフェースは国内外の多様なメーカーから発売されていますが、OMNI I/Oはちょっと毛色が違います。確かにインタフェースではあるのですが、USB接続や、かつてのFireWire(IEEE1394)接続、或いはPCI接続といったようなPCと直接接続する機器ではありません。I/O BOXとでも表現すればいいのか、M-Audioの一部のオーディオインタフェースと接続して使うためのインタフェースなのです。対応する一部のオーディオインタフェースとは、PCI(PCI-eではない)接続のAudiophileやUSB(USB1.1)接続のQUATTROといった古い製品であり、もはや現行のWindowsMacOSで動作するドライバは存在しません。

 そんなわけで、現在店頭で見かけることはまずありませんが、捨て値でオークションに出品されているのを稀に見かけることがあります。私は今でもLinuxでQUATTROを使用することがあるので、OMNI I/Oを落札してみました。大変汚い外装状態だったので、分解・清掃を行ったついでに、内部の基盤を観察した記録を掲載します。

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KORG KA161の代替を探す

 KORG N1RをACアダプタ欠品の状態で入手しました。ところが、N1Rの電源入力はあまり一般的とは言えない端子形状をしています。

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KORG N1R電源端子

 この端子に適合するN1R用の純正ACアダプタを調べてみるとKA161と出ますが、既に販売終了・代替なしとなっています。
AC ADAPTER | KORG (Japan)
 というわけで、KA161の代替品を探すことにしました。

<警告>
本投稿に記載の情報は全て無保証です。
記載内容を基に如何なる損害が生じても著者は一切責任を負いませんし、メーカー保証外の行為です。試みる場合は自己責任で実施してください。
大電流を扱うため、電気の知識・スキルが無い方はお控えください。
異常発熱・発煙・発火・機器の故障・電気設備の焼損・火災・家屋全焼等の重大なリスクがあります。

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KORG AI2 Synthesis Systemの音源モジュールの違いを整理する

 90年代のKORGシンセサイザーの音源システムだったAI2 Synthesis Systemの音源モジュールは色々ありますが、シリーズ名の統一性が無かったり、同じAI2 Synthesis Systemを名乗りつつも機能が違ったりと、判りにくくもあります。個人的な観点から、その主要な違いなどをまとめてみます。

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