i-dioの電波はどこから来るのか(追記有)

 i-dioの記事ばかり続けて書いていますが、動作が遅く、音飛びしたり、不安定な傾向があり、残念ながら使用に伴いフラストレーションが溜まります。安定して放送波を受信できれば、多少改善されるのではという発想から、少しでも受信環境を改善したいと思います。そのためにはどこから電波が出ているのかを知る必要があります。なお、本投稿は首都圏を前提としていますのでご了承ください。(末尾に大阪・福岡について追記)

どこからi-dioの電波は来るのか?

東京スカイツリー

 i-dio同様に地上アナログテレビ放送が終了した帯域を利用し、先行して展開されているNOTTVは、地デジと同じく東京スカイツリーから電波を出しています。NOTTVは500億円規模の損失を生み、営利事業として成立していないため、今年6月末で終了しますが、スカイツリーではi-dioの放送開始となった3/1から特別ライティングが始まりました。
f:id:kachine:20160302034221g:plain
 と、思わせぶりな書き方をしたものの、これは春の桜のシーズン限定のライティングの「咲」であり、i-dioスカイツリーは無関係です。
 

東京タワー

 i-dioの基幹放送局提供事業者である株式会社VIPに、東京タワーの事業会社である日本電波塔が資本参加しているように、i-dioは東京タワーから電波を出しています。東京タワーでは放送開始の3日前に特別ライトアップが行われました。
f:id:kachine:20160302034220j:plain
 が、これも東京マラソンを記念した「東京マラソン2016開催記念特別ライトアップ」で、i-dioの放送開始を記念したものではありません。

(2016/3/6追記ここから)
 東京タワーの展望台内部で行われているプロジェクションマッピングで「祝意のメッセージ」が映し出されているそうです。
東京タワー | TokyoTower | オフィシャルホームページ
(2016/3/6追記ここまで)

 

対策案

 ということで、放送開始を記念したライトアップは行われていないものの、首都圏では東京タワーからi-dioの電波が出ています。故に、Tunerを東京タワー方面の窓際に置き、ロッドアンテナを伸ばすと良さそうです。
 

効果

 何も考えずにTunerを室内に置いていた時には散発的に発生していた音切れが、私の使用環境(東京タワーから直線距離にして10km未満)ではほとんど無くなりました。但し、電界強度の数値表示機能が無いため、その効果を定量的に評価することはできません。
 これで、音声チャンネルをBGMとして再生しっぱなしで放置する運用では、(htc Desire 626では)快適に聴けています。(iPhone 4sではDockコネクタに接続したスピーカーで鳴らしていたところ、いつの間にか再生が止まっていました。再現性は不明、5sでは未確認)。
 ただし、残念ながらアプリのもっさり感には体感できる改善はありませんでした。画面見ながらちょくちょく選局するような使い方では、フラストレーション溜まる一方です。これがi-dioの放送波の通信速度に起因する制約というか限界なのか、Tuner内またはアプリのソフトウェアのパフォーマンスチューニングで改善可能なのかは解りませんけど、この辺りは事業者側がどうにかしてくれないと、ユーザー側ではどうにもできないですからねぇ…


(2016/3/6追記ここから)

 当初、首都圏前提で記載していましたが、大阪及び福岡でも東京と同時に放送が開始されています。

 過去の公式のプレスリリースで、東京は東京タワー、福岡は福岡タワーから電波を発射していることが明示されているのですが、大阪については、具体的に明示されていません。
https://www.tfm.co.jp/company/pdf/news_6290b4ad87e12d2dbb3eef6239a3d1a8561eec861ccf8.pdf

(2016/3/6追記ここまで)

(2016/7/17訂正ここから※コメント欄でご指摘いただきましたとおり、大阪の送信元は生駒山になります。)

 大阪のタワーらしき建造物として有名な通天閣はそもそも電波塔ではないため違います。
 大阪圏の送信所として有名な「生駒山テレビ・FM送信所」をWikipediaで調べた限りではi-dioについては掲載されておらず、違うようです。
 Wikipediaの「生駒山テレビ・FM送信所」のページにはi-dioについて追記されています。
生駒山テレビ・FM送信所 - Wikipedia
 
 総務省の報道資料・別紙にも送信所:奈良県生駒市の記載が確認できます。
総務省|99MHzを超え108MHz以下の周波数を使用する移動受信用地上基幹放送局(近畿広域圏のV-Lowマルチメディア放送親局)の予備免許に係る電波監理審議会からの答申

 総務省のサイトで、株式会社VIPの無線局登録状情報を検索すると、大阪の開設局設置場所は大阪市浪速区であることが解ります。
総務省 電波利用ホームページ | 無線局登録状情報

 大阪市浪速区に存在する放送関連の設備としては「湊町リバープレイス FM OSAKA電波塔」が該当するようです。大阪地域でi-dioを放送する「大阪マルチメディア放送」はFM OSAKAが出資してることからも、おそらくここから送信されていると推測できます。

 ということで、大阪・福岡地域の方はFM OSAKA電波塔方面或いは福岡タワー方面の窓際にTunerを置いて、アンテナを伸ばすと良さそうです。
 
(2016/7/17訂正ここまで)




以上。


(参考)i-dioのアプリのもっさりした挙動については、下記投稿に記載。
Android版↓
wave.hatenablog.com
iOS版↓
wave.hatenablog.com