DIME5月号特別付録スマホレンズを使ってみた

 一部で話題(?)の、小学館の雑誌DIMEの創刊30周年となる5月号には「2in1スマホレンズ*1」が特別付録として付いてきます。品薄或いは完売の店舗も多いようですが、私は最寄りのコンビニで普通に購入できました*2
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内容物

 大きな箱ですが、中身は小さなクリップ式のレンズが入っているだけです。
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 2in1を謳っているように、マクロとワイドの2つのレンズが重なっており、ワイドレンズを取り外すとマクロレンズとして使うことができます。
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 早速スマートフォンで試用してみたので、どんな感じか紹介します。何れの画像も掲載用にリサイズのみ行っています。



ワイドレンズ試写

 紙面では東京スカイツリーを写して広角をアピールしていたので、同様に巨大建造物である東京タワーで実験。
 

例1:付録レンズ未使用

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 こんな感じ。
 

例1:付録レンズ使用

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 付録レンズ未使用時も使用時も大展望台にフォーカスを合わせているのだけど、付録レンズを使うとフォーカスが合わず、だいぶ手前にピントが来てしまう。セルフィー用途が訴求されているので、理にかなってはいるのだけど、風景撮りにはいまいち。この位のサイズに小さくリサイズする前提なら、それほど目立たないかもしれない。

例2:付録レンズ未使用

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例2:付録レンズ使用

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 四隅の解像感が失われるのはもちろん、何故か左側が顕著に解像感が無い画像となった。レンズ装着時のズレや光源の位置に起因する現象かもしれないが、風景撮りの実用には厳しい感じ。
 


マクロレンズ試写

 咲き始めた桜の花で実験。
 

付録レンズ未使用

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 これでも結構寄れてると思うのだけど、マクロレンズを装着すると凄いことになる。
 

付録レンズ使用(接写)

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 最初はフォーカスが合わないと思ったのだけど、かなり被写体に接近すればきちんと動作する。
 

付録レンズ使用(さらに接写)

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 さらにこの位まで寄れる。レンズに花粉が付くんじゃないかというくらい寄れる。手振れというか、僅かな移動量で画像に映る範囲が激変するのでフレーミングが難しい。かといって、三脚使うなら普通のカメラ専用機使うし…。
 


総評

 カメラ専用機を日常的に持ち歩かないユーザー層には、撮れない範囲のものが撮れるようになる、撮れない細かいものが撮れるようになる、という意味で充分価値があると思います。あると安心という感じで、モバイルバッテリなどと同じようにカバンに入れておけば、活用できる機会もあるんじゃないでしょうか。
 


同等品(?)

 DIME 5月号(750円)が売り切れているけれど、このようなレンズが欲しいという場合には、CHUMSブランドではありませんが類似品が安価に流通しています。付録と同じくマクロ、0.75倍ワイドの2つに加えて、魚眼と収納用小袋までついた製品が、雑誌よりも大幅に安く入手できそうです。

 



以上。

*1:スマホレンズと謳われているが、所謂クリップで装着するコンバージョンレンズ。

*2:同様に付録で話題になった、0SIMが付属するデジモノステーションとは比較にならないほど入手難易度は低いと思われる。