Nik Collectionをスタンドアロンで使う

 以下の投稿でも触れましたが、Google Nik CollectionはAdobe PhotoshopLightroomを使わなくても単体で起動可能です。
wave.hatenablog.com

 以前試したマシンにはPhotoshopLightroomがインストールされているため、依存するAPIやライブラリが利用可能でNik Collectionのexeを直接実行可能なのか、そもそもPhotoshop/Lightroomに依存せず実行可能なのか明確ではありませんでした。
 そこで、Photoshop/LightroomのいずれもインストールされていないマシンへNik Collectionのインストールを行ってみたところ、普通にインストール可能でした。
 

スタンドアロンで使う

 Nik Collectionの各プラグインPhotoshop/Lightroomプラグインの実体である8bfファイル以外に、exeファイルがインストールされます。
 64bit版Windowsにインストールすると、以下のexeファイル群が導入されているはずです。

  • 64bit版exe
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Analog Efex Pro 2\Analog Efex Pro 2 (64-Bit)\Analog Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Color Efex Pro 4\Color Efex Pro 4 (64-Bit)\Color Efex Pro 4.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Dfine 2\Dfine 2 (64-Bit)\Dfine2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\HDR Efex Pro 2\HDR Efex Pro 2 (64-Bit)\HDR Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Sharpener Pro 3\Sharpener Pro 3 (64-Bit)\SHP3OS.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Sharpener Pro 3\Sharpener Pro 3 (64-Bit)\SHP3RPS.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Silver Efex Pro 2\Silver Efex Pro 2 (64-Bit)\Silver Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Viveza 2\Viveza 2 (64-Bit)\Viveza 2.exe"
  • 32bit版exe*1
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Analog Efex Pro 2\Analog Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Color Efex Pro 4\Color Efex Pro 4.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Dfine 2\Dfine2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\HDR Efex Pro 2\HDR Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Sharpener Pro 3\SHP3OS.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Sharpener Pro 3\SHP3RPS.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Silver Efex Pro 2\Silver Efex Pro 2.exe"
    • "C:\Program Files\Google\Nik Collection\Viveza 2\Viveza 2.exe"

 Photoshop/Lightroomがインストールされていないマシンでも、これらのexeファイルは正常に実行可能でした。
 とは言っても、元々はプラグインとして開発されていることもあり、スタンドアロンで使用するには多少癖があります。
 

処理対象画像ファイルの読み込み

 本来画像を開くのはPhotoshop/Lightroom側の機能であり、Nik Collectionの各機能にはファイルを開くメニューはありませんし、画像ファイルをウインドウ内にドラッグしても開かれません。
 画像を読み込むためには、各exeの起動時の第一引数に画像ファイルを指定する必要があります。

rem AnalogEfexPro2にINPUTFILE.jpgを読み込ませて起動する例
C:\data\photo>"C:\Program Files\Google\Nik Collection\Analog Efex Pro 2\Analog Efex Pro 2.exe" INPUTFILE.jpg

 こんな起動方法は面倒だと思うので、各exeへのショートカットをデスクトップ等に作成し、そのショートカットアイコンへ画像ファイルをドラッグして開く方がスマートだと思います*2
 なお、この方法でJPG以外にもPNGTIFFも開けています。
 

加工・保存等その他の処理

 プラグインとして使っている場合と同様*3GUI上から行えます。
 というか、GUIからしか行えない*4ようです。
 

 上記の方法を使えば、CanonのDigital Photo ProfessionalやNikonのCapture NX-Dなど各カメラメーカ純正のRAW現像ツールを愛用しており、Lightroomは使っていないというようなユーザーでもNik Collectionが動かせます。

 色やコントラストを激変させる所謂フィルター系の画像処理は人によって好き嫌いがあると思いますが、Nik Collectionには高感度ノイズの除去に役立つDfine2や、シャープ感をいじれるのSharpener Pro 3といった地味ながら強力なツールが含まれていますので、個人的には導入しておいてデメリットは無いと思います。
 



以上。

*1:C:\Program Files (x86)配下ではない変則的な配置

*2:常用するならコンテキストメニューに追加しても便利

*3:保存機能があるのが恐らく唯一のプラグインとの違い

*4:バッチ処理で一括でノイズ除去したいとかは無理