Windows10アップグレードで「セットアップでプロダクトキーを検証できませんでした」に嵌った

 本日7/29がWindows10無償アップグレードの最終日です。

 手元の多数のマシンをアップグレードしてきましたが、そういえば数年来電源すら入れていない第一世代Core i7搭載機もあったなと思い、駆け込みでアップグレードすることにしました。

 久々に電源を入れてみるとWindows 7 SP1で、Windows Updateの最終確認日が2013/11という状態。
 急いでWindows Updateを試みるも全く進まない。
 このままでは無償アップグレード期限に間に合わないと判断し、別のマシンをUpgradeした際に作成していたDVDメディアを利用してアップグレードすることにしました。
 

 ところが、セットアッププログラムを開始しても、何故か「セットアップでプロダクトキーを検証できませんでした」と表示され先へ進めません。もちろん、正規に認証されたWindows 7なのですが。
 検索してみると同様の事例が見つかるのですが、解決策は見当たりません。
windows10へのアップデートでプロダクトキーを検証できない問題が発生する。


 仕方ないのでWindows Update経由でセットアップを試みるため、Windows Updateが進まない問題の解消をまずは試みました。

 KB3168965を手動で適用した後にWindows Updateを実行すれば解消するらしいという記事を発見。
Windows Updateに時間がかかる問題の解消方法2016年7月版
 
 しかし、状況は変わらず。
 それでもダメならと同じサイトに掲載されていたKB3170106の導入を試みるも、そもそもIE11ですらない位に古い状態で放置しているので導入できない。
 

 何か競合するアプリケーションが動いているのかと思い、(Eye-Fi, Evernote, iTunes等の常駐系を主に狙って)各種アプリケーションのアンインストールを試みました。
 が、なぜかエラーが発生しアンインストールできません。
 パッケージが壊れているだとかNullだとかいろいろなメッセージが出るものの、いくつかのアプリケーションで共通して2203というエラーコードを目にしました。
 少し調べてみると、TEMP或いはTMPが利用できないと発生するらしく、環境変数を確認すると存在しないドライブレターに対してTEMPもTMPも割り当てられていました。

 そういえばこのマシン、内蔵ストレージをSSDに、e-SATAでHDDを繋いでおり、SSDの劣化を恐れてTEMP/TMPをHDDに向けて使っていた記憶がよみがえってきました。
 で、e-SATAを外しておりTEMPもTMPもアクセスできず、アンインストーラーが正常動作しない模様。

 環境変数TEMP/TMPの指す先を内蔵ストレージに向けて、アンインストーラーを実行したところ正常にアンインストールできるようになりました。

 というか、Windows Updateが進まないのもこれが原因ではないか、あわよくばWindows10のセットアッププログラムが「セットアップでプロダクトキーを検証できませんでした」と言ってくるのもこれが原因だったりしないだろうかと思い、再度DVDからWindows 10へのUpgradeを試みると、「セットアップでプロダクトキーを検証できませんでした」は発生せず、正常にセットアップが開始されました!
 なので私が遭遇した「セットアップでプロダクトキーを検証できませんでした」は、「プロダクトキーを検証する時にTEMP/TMPディレクトリを利用するんだけど、TEMP/TMPにアクセスできないので検証できませんでした」的な意味だったようです。
 



以上。