低価格MVNO回線速度比較

 Zenfone2 Laserの購入に伴い、個人的に契約中のMVNO回線に楽天バイルが加わりました。0SIM, mineo Aプラン, 楽天バイル ベーシックプランの低価格帯の3本のMVNOのデータ専用回線が利用できる状態のため、各回線の通信速度を比較してみました。
 

測定端末・回線

 

測定条件

場所
東京都区内
時間帯
午後(同一日だが時刻は数時間のバラつき有)
測定ツール
ドコモスピードテスト - Google Play の Android アプリ

 

結果

DL [Mbps] UL [Mbps]
[Desire626] so-net / 0SIM (docomo) 0.86 4.66
[SHL22] mineo (au) 0.51 5.72
[SHL22] mineo / 節約ON (au) 0.28 0.44
[ZE500KL] 楽天バイル / ベーシックプラン (docomo) 0.27 0.43

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※誤差低減のために複数回測定した平均値・中央値を比較するべきであるが、パケット消費が少なくないため各1回しか測定していない。「ドコモスピードテスト」アプリの説明文によると、パケット消費量は以下の通り。

(1回の速度計測で発生するデータ通信量は平均25MB程度、通信速度が速い場合は最大75MB)

楽天バイル / ベーシックプラン回線は測定開始後エラーが連続して2度発生した。3度目に初めて測定できたため、その値を記載。
 

雑感

 Zenfone2 Laserの端末価格の安さに釣られて楽天バイルを契約をしたものの、遅い。ベーシックプランは遅い代わりに低額・定額で使い放題と解釈しているため、ある程度の遅さは予想はしていたものの、今回の測定ではmineoの低速モード(節約スイッチON)状態より僅かに遅いことが判った。
 楽天バイルのベーシックプランは公称200Kbps、mineoの低速モードは200kbps。両社が違いを理解したうえでK(2の10乗)とk(1000)を使い分けている前提で、理論上は楽天の方が2.4%速いはず。だけれども、実態はmineoの低速モードの方が速いという結果になった。

 両社の料金プランを類似条件で比較すると*1

  • 楽天バイル・ベーシックプラン・SMS有:645円/月
  • mineo auプラン・シングルタイプ・基本データ容量500MB(SMS使用可):700円/月
Pros Cons
mineo 500MB高速通信利用可能 55円高い
楽天 docomoエリアで使用可能
55円安い
高速通信は別料金(300円/100MB)

 mineoは節約スイッチON時はデータ容量にカウントされないため、楽天バイル・ベーシックプランと同様に低速・定額で使い放題、かつ高速データ容量は翌月繰り越し可能。(SMS有なら)+120円*2でドコモ回線も選択可能といったことも考慮すると、楽天バイル・ベーシックプランを積極的に選ぶ理由は楽天ポイント絡みを除けばあまりなさそう。
 速さは必要ないというユーザでも、必要に応じて高速通信を利用したい局面もあると思う。そんな場合には、楽天バイルでは300円/100MBで容量追加が可能であるけれど、僅か55円の差で元から500MB利用可能(500MB以上の場合は150円/100MBで追加可能)なmineoの方が割安感が大きいと感じる。
 



以上。

*1:記載料金は投稿日時点。

*2:SMS無なら同額。