USB3.1Gen2 NVMe SSDケースORICO M2PV-C3を買った

 かなり前にM.2 SATAと間違えて購入したNVMe接続のSSDを手元に余らせています。このまま死蔵しておくのも勿体ないので、USB-NVMe変換ケースを購入することにしました。
 USB-SATAブリッジを使用した外付けHDD/SSDケースは多種多様な製品が多くのメーカーからリリースされています。一方で、SATAと比べると新しく歴史の浅いNVMeの場合は選択肢はグッと狭まり、価格もSATA用と比べるとまだまだ割高です。
 この類のインタフェース変換ブリッジチップはJMicron製品が多く使用されている印象がありますが、JMicronもUSB-NVMe変換チップをリリースしており、(NVMe用としては)比較的多くの採用製品が出回っているようです。
 今回は特にこだわりはないので、安価な製品を見比べているとJMicron JMS583と同じようなスペックのRealtek RTL9210を採用した製品がありました。
www.realtek.com
 高速なNVMeインタフェースの特性を活かすべく、ホスト側インタフェースはUSB3.1 Gen2にも対応しており、特にデメリットもなさそうなので、RTL9210を搭載したケースを購入してみました。

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事業廃止・破産申し立てに至ったAirAsiaJapanの足跡

 2020/11/17にAirAsiaJapanが破産申し立てを行った旨、報じられています。
エアアジア・ジャパン、破産手続き開始
 現時点で公式サイトに説明は見当たらないようですが、10/5時点で事業廃止を決定し12/5付で全路線廃止する届け出を行ったとする旨、公表しています。
newsroom.airasia.com

 COVID-19の蔓延により多くの産業が打撃を受けていますが、航空業界はかなり厳しいことも多くの報道で目にします。
 当BlogでもADS-Bレシーバで得られたログデータを基に、飛行している航空機の数が激減していることを何度か紹介してきました。
wave.hatenablog.com

 本投稿ではAirAsiaJapanのフライトに限定して、過去のフライト数の推移を分析してみたいと思います。

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KIOXIAのマイクロSDから東芝ロゴが消滅

 2019年10月からKIOXIAとして再スタートした旧・東芝メモリ株式会社のマイクロSDが流通していることを以下の投稿でご紹介しました。
 当時は製品パッケージ及びマイクロSD本体にTOSHIBAロゴが使われていたり、URLもtoshiba-personalstorage.netドメインが使われており、パッケージ裏面だけにKIOXIAの表記がありました。
wave.hatenablog.com

 あれから時間は流れ、KIOXIAに変わって丁度1年ほどが経過したことになりますが、現在では東芝ロゴや東芝を示す表記が完全に消滅した製品が流通しているようです。
 

パッケージ

 海外版製品(LMEX1L032GG4)で、容量32GBと今となっては大容量とは言えませんが、秋葉原の店頭で僅か300円(税別)で購入したものです。シングルボードコンピュータのOS等を格納しておくのには適切な容量です。
 ブルーを基調とした爽やかなデザインにリニューアルされ、東芝ロゴはもちろん、URLや説明文など、あらゆる文字列中から東芝表記が完全に無くなっているのが判ります。

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KIOXIA LMEX1L032GG4パッケージ

※ドイツ・デュッセルドルフの連絡先だけが"EU Contact"として記載されていますので、海外版の中でも欧州向け製品のようです。

型番

 外観デザインだけではなく、型番体系も旧・東芝メモリの時代のTHN-***からLMEX***に変わったようです。

JANコード

 一般消費者にとっては比較的どうでもいいことですが、JANコードのGS1事業者コード(いわゆるバーコードの先頭複数桁で識別できる企業コード)も変わっています。
 旧東芝メモリ時代は、(株)東芝(いわゆる総合家電メーカーだった東芝)を意味する"4547808"などから始まるコードが使われていましたが、本製品では東芝メモリ(株) *1を意味する"458256385"から始まるコードが使われており、東芝本体から完全に切り離されたことが判ります。
 蛇足ながら、(株)東芝のGS1事業者コードは7桁のものが3つ登録されているようで、現・KIOXIAは9桁の1つだけのようです。JANコードは通常13桁で、末尾1桁はチェックデジットとなっていますので、 登録可能な商品コード桁数 = 13 - 事業者コード桁数 - チェックデジット桁数となります。(株)東芝の場合は商品コード桁数5桁が3つ登録されているので、10^5\times3で30万種類もの商品数を登録可能、KIOXIAは商品コード桁数3桁が1つだけですので10^3\times1で1000個の商品数を登録可能ということになります。マイクロSDだけでも、容量・速度・microSDアダプタ有無・流通市場*2等でSKUは変わってきますから、通常サイズのSDカードやSSDといった製品も含めると、数年で割り当て可能な商品数を使い切りそうな気もします*3
 

マイクロSDカード本体

旧・東芝ブランド時代との外観比較

 旧・東芝時代のSDカードではEXCERIAは高付加価値製品(主に高速な製品)に付与されるブランド名で、安価な低速製品には単にTOSHIBAロゴが表示されているのみで、EXCERIAブランドではありませんでした。が、現在流通している東芝表記が消滅したKIOXIAのSDカードは、高付加価値製品ではなくても全てEXCERIAブランドになるようです。

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EXCERIAマイクロSD比較(旧・東芝ブランドとKIOXIA)

 

ベンチマーク結果

 KIOXIA 32GB microSDHC UHS-I U1 (LMEX1L032GG4)のパッケージ裏面には以下のようにRead 100MB/sでWriteはReadより遅いとだけ書かれており、Write速度が全く解りません。

Reed speed up to 100MB/s (*2)

*2 Based on out test result. Write speed is lower than read speed. (1MB/s = 1,000,000 byte/s)

 Crystal Disk Markによるベンチマーク結果は以下のようになりました。

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KIOXIA LMEX1L032GG4 ベンチマーク結果 ※Transcend TS-RDF5(USB3.0接続)を使用

 十分価格に見合ったパフォーマンスだと思いますが、Sequential Writeがいまいちな感じです。

 なお、Panasonic Let'snote NX3内蔵の内部PCI-E接続UHS-I対応SDカードスロット*4を使用した場合、何故か激しく性能劣化しました。

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KIOXIA LMEX1L032GG4 ベンチマーク結果 ※Let'snote NX3内蔵SDカードスロットを使用

 Toshiba, SandiskとともにSD Association設立メンバーのPanasonicが自社PCに変なSDコントローラを採用するとは考えにくく、ちょっと解せない結果となりました。
 

CID

 外観上は東芝の面影が完全に消滅しましたが、カード内部のCIDレジスタ情報を確認してみると、製造元IDは0x02で旧・東芝時代から変化していませんでした。故にデバイス側からMIDを取得して東芝製とKIOXIA製をソフトウェアで識別するのは不可能です*5

[MID] Manufacturer ID
0x02

 



以上。

*1:GS1事業者コードを管理している一般社団法人流通システム開発センターへの社名変更の通知が滞っているのか、流通システム開発センターのGS1企業コード検索システムの情報が更新されていないのかは解りませんが、現・KIOXIAです。

*2:いわゆる国内版と海外版など

*3:その時は(株)東芝同様に複数のGS1企業コードを使うのでしょうけれど。

*4:BayHubTech/O2Micro Integrated MMC/SD controller

*5:製造月やシリアルナンバーを組み合わせれば識別可能でしょうが、KIOXIAが閾値情報を公開しない限り不可能です。そもそも、その必要があるかは疑問ですが。