HEIF(HEVC image)検証#5

下記投稿からの続きです。
HEIF(HEVC image)検証#1 - 記憶は人なり
HEIF(HEVC image)検証#2 - 記憶は人なり
HEIF(HEVC image)検証#3 - 記憶は人なり
HEIF(HEVC image)検証#4 - 記憶は人なり
 

入力画像4の場合

入力画像
解像度
4500x3000
画像フォーマット
TIFF
内容
花(フォーカスがあった部分以外はボケるため空間周波数は低く、非可逆圧縮による多少の情報損失は気になりにくい画像例)

f:id:kachine:20171015052935j:plain
※掲載用画像は縮小しています 
 

検証結果

f:id:kachine:20171015053008p:plain

 

考察
  • 前回の入力画像2と同様に、高画質なうちは特にファイルサイズが小さいわけではない。
    • JPEGと比較して同等の差分(の平均)でありつつ、JPEGより小さなファイルサイズを達成できるのは、HEVC CRFが20より大きい場合となっている(入力画像2,3の場合は15だった)
      • すなわちJPEG Quality49*1以上の画質をHEVC Imageで実現するならファイルサイズは大きくなってしまうため、HEVCを利用するメリットは特にない
      • 但し、定量的な評価ではなく目視による評価ではこの限りではなく、アウトフォーカス領域に差分が発生してもさほど気にならない
  • 各条件でエンコードされた画像を等倍でクロップした画像は以下の通り*2
    HEIF encoded images (cropped)
    JPEG encoded images (cropped)
  • 参考までにHEVC CRF及びJPEG Qualityの各設定値でエンコードされた画像は以下の通り*3
    HEIF encoded images
    JPEG encoded images
  • 参考までにHEVC CRF及びJPEG Qualityの各設定値でエンコードされた画像とオリジナル画像の差分を正規化した画像は以下の通り*4
    HEIF normalized differential images
    JPEG normalized differential images

 



続きます…。
HEIF(HEVC image)検証#6 - 記憶は人なり

*1:入力画像2の場合はJPEG Quality84、入力画像3の場合は76だったため画像により閾値は異なる

*2:クリックすると等倍で表示されます

*3:掲載用に縮小及びGIF化する過程で変質している点には留意が必要。どういった領域に違和感を感じるか、ざっくりと把握する用途でご参照ください。

*4:掲載用に縮小及びGIF化する過程で変質している点には留意が必要。どういった領域に差分が発生しているのか、ざっくりと把握する用途でご参照ください。