Linuxが動く従来のシングルボードコンピュータのRaspberryPiシリーズとは異なり、もっと素朴なマイコンボードのRaspberryPi PICOが2020年に発売になりました。しばらく入手困難な状況でしたが、やっと定価で店頭購入できるような状況になってきたようです。
単なるマイコンボードなら各種Arduino(及び互換機)を使えばいいのでは?と思うわけですが、RaspberryPi PICOはUSBコントローラを内蔵しているのが大きな違いだと思っています。ほとんどのArduino系のマイコンボードはUSBシリアル変換チップを搭載し、マイコンそのものはシリアル通信しかサポートしてないことがほとんどです*1。ですが、RaspberryPi PICOはUSBコントローラを内蔵しており、USBデバイスを作ることができます。さらには、このコントローラはUSBホストにもなることができるそうです。つまり、Arduino系でUSB機器を自作しようと思ったら、基本的にはUSBシールドのようなオプションが必要になります*2。一方、RaspberryPi PICOなら単体でUSBを扱うことができるので、安価かつコンパクトに実装することができます。
というわけで、RaspberryPi PICOを入手し、Ubuntu20.04に開発環境構築したので手順を残しておきます。
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