「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」に続き、自衛隊コラボアニメとして「はいふり」改め「ハイスクール・フリート」が放送されています。
先日放送された第6話「機雷でピンチ!」には機雷が登場し、作中にはこんなセリフが出てきます。
敷設された機雷の種類は不明ですが、水深を考えると係維機雷、短係止機雷、沈底機雷だと思われます。
係維機雷って何?
ほらあれでしょ?ワイヤーで繋がって、ぶつかるとドカーっていくやつ。
掃海する必要があるな。
掃海手順は?
説明させていただきます!
ということで、海上自衛隊掃海母艦「うらが」一般公開時の画像と共に説明させていただきます。
係維機雷
作中に出てきた機雷によく似た機雷ですが、これはK-13という係維機雷だそうです。以下の説明が貼られています。
機雷の分類
沈底機雷:海底に敷設する機雷
係維機雷:海面下の任意の深度に係留する機雷
浮遊機雷:風又は潮流により、水上又は水中を自由に浮遊させる機雷
短係止機雷:海底近くに係止する機雷
K-13機雷
この機雷は艦船から敷設する係維式機雷です。
機雷缶(上の丸い部分)の触角(赤い部分)に艦船舶が接触したとき触角内の薬品が化学反応を起こすことで機雷缶内の火薬が発火、爆発し艦船に被害を与えます。
なお、この機雷は展示用であるため内部に薬品および火薬等は入っていません。
上には係維式機雷の作動順序が図示されています。
海底に落ちる係維器と、水中に潜ませる機雷缶とそれぞれを繋ぐ係維索の様子が解ります。
作中では、この係維索を切断し、機雷缶を浮上させ機銃による爆破処分を図っていましたね。
下には機雷原イメージが示されています。
機雷に気付かず船舶がぶつかるとドカーっていくやつの図。
沈底機雷
「食べられません」と張られていますが、沈底機雷はこういったものらしいです。こちらの説明は以下の通り。
Ground Target
これは、グランド・ターゲット「通称:グラタン」という訓練用の機雷です。
「グラタン」という美味しそうな愛称ですが、食べられません!!
また、訓練用の機雷なので火薬等は一切入っていませんが実際の機雷と同じ大きさであり主に探知・掃討の訓練において使用されます。
また、これとは別にMANTA(マンタ)と呼ばれるステルス訓練機雷もあります。
食べられないグラタン。こっちの方がネタになりそうですけど、作中には登場しませんでした。
こちらには沈底機雷の処理方法が図示されています。
係維機雷とは異なり、浮上させた後に機銃で爆破するのではなく、処分用爆雷で爆破処分するようです。
海上自衛隊掃海母艦うらが
冒頭でも触れましたが、これらの展示は昨年の横浜開港祭で行われた、海上自衛隊 掃海母艦「うらが」一般公開時に撮影したものです。
艦橋アップ。
帆船日本丸と並ぶと、こんな感じの大きさの艦艇。
明らかに自衛隊の艦船という外観をしていますが、掃海母艦という艦種もあってか、目立つ砲などの武装は今のところありません。
Wikipediaによれば、後日装備ということになっているそうですが…。
前甲板に62口径76mm単装速射砲1基が備えられるスペースがあり、後日装備ということになっている。かつて退役する護衛艦「むらくも」から転用する計画があったが状態が思わしくないために断念しており、その後は搭載の目途が立っていない。
以上。