Izetta, Die Letzte Hexeって?

 終末のイゼッタのタイトルロゴに併記されている"Izetta, Die Letzte Hexe"という文字列は何を意味しているのでしょうか。とりあえず英語ではなさそうなことは判りますが、そもそもどこの言語なのでしょうか?
 

翻訳

 手っ取り早くGoogle翻訳で自動認識させてみたところ、ドイツ語として認識されました。英語訳は"Izetta, The Last Witch"ということで「イゼッタ、最後の魔女」すなわち「終末のイゼッタ」ということなのでしょう。

 ここで使われている"Die"はドイツ語であるならば死を意味しておらず、単なる冠詞で英語の"The"に相当するようです。"Hexe"もいわゆるヘキサ(ギリシャ語の6)に由来する語ではなく、"Witch"すなわち「魔女」を意味するようです。

 "Die"と"The"、"Letzte"と"Last"は発音が似てる感じもしますが、"Hexe"と"Witch"は全く似ておらず、どんな過程でこの現地語が成立したのかも興味深いところです。

 ちなみに和独辞典で"Hexe"を調べてみると、いわゆる「魔女」っぽい訳だけではなく、結構酷い語が並んでいます。
Suche: Hexe - wadoku.de
 

誤記

 蛇足ですが「週末のイゼッタ」とtypoされた場合、英語なら"Izetta, The Weekend Witch"となりますが、ドイツ語だと"Izetta, Die Wochenende Hexe"になるようです。"Weekend"と"Wochenende"の発音はあまり似ていませんが、字面は似通っています("Wochen"が"Weeks"に、"ende"が"end"に相当するようです)。
 

補足

 「終末のイゼッタ」を最近賢くなったといわれるGoogle翻訳にかけてみると、英語は"Terminal Isetta"(逆翻訳「ターミナルイセッタ」…イセッタ駅になっちゃった?)、ドイツ語は"Izetta von Endungen"(逆翻訳「語尾のIzetta」…頭おかしイゼッタとか、絶対ゼッタとかそうゆう活用?)となりました。ニューラルネットワークを導入しても、まだまだ日本語の解釈は難しいのでしょうね。
 「最後の魔女のイゼッタ」と明確な日本語にしてから翻訳すると、英語は"The last witch, Isetta"(逆翻訳「最後の魔女、伊勢田」)、ドイツ語は"Izetta der letzten Hexe"(逆翻訳「Izetta最後の魔女」)と、(固有名詞はぶっ飛んでますが)それらしい翻訳になります。
 

その他

 作中では「ゲール」と表現される敵国が、大戦中のドイツをモチーフにしていそうな感じです。一方の主人公側の「エイルシュタット公国」はどこなのだろうかとググってみると「リヒテンシュタイン公国」のようです。確かにリヒテンシュタインに実在する「ファドゥーツ城」に似た城が作中にも出ていました。ちなみに、リヒテンシュタイン公国もファドゥーツ城もルパン三世カリオストロの城のモデルでもあるようで、意外と日本のアニメと縁があるようですね。

ミニ国家「リヒテンシュタイン侯国」

ミニ国家「リヒテンシュタイン侯国」

 



以上。