QualPwnの影響を受けるSoCを調べる

 本投稿記載時点で、何故か日本語ではGigazineしか取り上げていないようなのですが、QualcommのSnapdragon搭載デバイスWiFi経由で攻撃可能な脆弱性が発見されたそうです。
Wi-Fi経由でSnapdragon搭載スマートフォンを乗っ取り可能な脆弱性が発見される - GIGAZINE
 
 Snapdragon搭載デバイスは最新のAndroidスマートフォンに限らず数年前の製品まで大量に流通していますが、影響を受けるデバイスが何なのか、上記記事では良く判りませんので調べてみました。
 

 ZDNetの以下の記事に概要がまとまっているように感じます。
www.zdnet.com
 

 要約しつつ、外部の情報も含めて整理すると、以下のようになります。

 

 影響を受けるとされるSnapdragonで最も古そうなSDM 630は、例えばASUS ZenfoneシリーズでいうとZenfone 4シリーズの一部で搭載されています。その前のZenfone 3まで遡るとSnapdragon 625ですので、影響を受けるリストに含まれていません。故に、端末メーカーによって多少差異はありますが、概ね2017年以降のSnapdragon搭載Android端末が影響を受けると言えそうです。
 というわけで、該当SoCを搭載した端末をお使いの方は、(端末メーカーがアップデートを提供することが前提ですが、)2019年8月版以降のAndroidセキュリティアップデートを適用する必要があります。それまでは不特定多数のユーザーが接続可能なWiFiネットワークに接続するのは危険です。
 



以上。

*1:SD始まりの製品がいわゆるSnapdragonブランドのSoC