arrows M03を買った

 楽天モバイルでFUJITSU arrows M03を購入しました(と、この投稿を記載している間にarrows M04が発表されましたが、プロセッサやメモリやストレージなど基本スペックはM03から変わっていません)。

 おサイフケータイを新調したかったのですが、SIMロックフリー端末だと選択肢が極端に少なく、価格の割にスペックも高くないという状況が続いていたように感じていました。

 ですが、回線契約が必須ながらも楽天モバイルのセールで1万円を割り込む価格となったため、購入しました。
 

外観

 arrows M03は事実上docomoのarrows SV F-03HのSIMロックフリー版といったモデルのようです。外観デザインもほぼ同一ですが、一部ロゴ配置などに相違があります。

前面

arrows M03前面
↑arrows M03では端末下部にFUJITSUロゴが入っています。なお、arrows SV F-03HではここにはNTT docomoロゴが入っています(画像は液晶保護ガラス貼付後の状態)。
SONY Xperia Zシリーズのようなガラスの一枚板のようなシンプルなデザインです。

見て解る通りハードウェアとしてのタッチキーはありません。このため、液晶解像度は720x1280ですが戻るボタンやホームボタンなどの表示のために多くのアプリでは縦方向の有効表示領域は狭くなります。
 

背面

arrows M03裏面
↑上から順にカメラ、Felicaロゴ、FUJITSUの∞ロゴ、arrowsロゴ、型番表示(M03)、生産国表示(MADE IN JAPAN)となっています。
docomo版だと中央の∞ロゴの代わりにarrowsロゴが入り、下部には生産国表示は無く型番表示(F-03H)だけとなるようです。

一見すると両面ガラスでやっぱりXperia Zシリーズっぽい雰囲気があるように思えますが、背面はガラスではなくハードコートされたアクリル板だそうです。
ハードコートの威力がどのくらいかは判りませんが、コインや鍵などで引っ掻き傷が付くと嫌なので、私は保護フィルムを張りました。
 

背面(保護フィルム貼り付け後)

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↑ラスタバナナのカーボン柄のDesign Guardner。柄は要らないのですが、柄無しが無いようなのでこれを選択しました。なお、パッケージにはF-03H専用と印字されていますが、M03にもフィットします。

↓パッケージやネット上で見つかるサンプル画像は全てゴールド系色のためかキツめに感じましたが、ホワイトに張ったところそれ程は目立たなさそうな感じです。意図的に光の当て方を変えると見え方が異なります。
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※以降の画像は全て保護フィルム貼り付け後の状態です。
 

上面

arrows M03上側面
↑イヤホンジャックと、ワンセグ用の引き延ばせるロッドアンテナが収納されています。
 

下面

arrows M03下側面
↑通話用マイクと、microUSB端子、ストラップホールが付いています。
端子類はキャップレス防水で、ストラップホールが付いているのが地味にメリットかもしれません。
なお、左右側面は金属製ですが上下側面は樹脂製素材だそうです。使用に伴う摩擦などで、塗装が剥げてくると嫌ですね。
 

右側面

arrows M03右側面
↑電源ボタンと音量ボタンが配置されています。
音量下げるボタンは長押しするとマナーモードの設定/解除が行えます(トグル動作)。

主観ですが、このボタン配置が絶妙に悪いためポケットから取り出す際などに意図せずマナーモードを解除してしまうことや、連続的に音量を下げたいだけなのにマナーモードの状態変更をしてしまうことが度々あり、ストレスを感じます。
 

左側面

写真撮り忘れましたが、nanoSIMカードスロットとmicroSDカードスロットがあります。防水性を維持するためかガラケー同様にフタ付きのタイプで、イジェクトピンなどが要らないタイプのスロットです。
 

雑感

以下、主観でM03のメリット・デメリットを記載します。

  • Bad
    • 音量下げるボタンの配置が絶妙に悪く、マナーモード設定を誤操作してしまうことが多い。
  • Not Good
    • バッテリ駆動時間の長さがメーカーサイトで訴求されているが、ポケモンGoのようなアプリを常時使うと半日もバッテリは持たない。
      • (キチンとした測定を伴わない単なる)体感ではポケモンGoプレイ時間はM03と同様にSnapdragon 410を搭載したZenfone 2 Laserの方が若干長持ちする。同じくSnapdragon 410搭載のhtc Desire 626と似たようなバッテリ持続時間。
      • (他の端末も同様ながら)高負荷状態が続くとかなり端末が熱くなる。
      • バッテリ残量が20%を下回る辺りからGPSの挙動がおかしくなることがある(省電力設定の影響かもしれない)。
    • 進化が著しいジャンルの製品なのに前モデルのM02や次モデルのM04とCPU、メモリ、ストレージが全く変わらない。
      • 富士通的にはSnapdragon 410の大量調達で部材調達コストの低下を図れているのでしょうけれど、同じ基本性能でハードウェア的に動かない理由は無いのに、M02はAndroid 5.1、M03はAndroid 6.0、M04はAndroid 7.1.1と、OSアップデートを提供する気が無さそうな姿勢があまり印象良くない(キャリア端末がアップデートされないのはキャリアの怠慢とされ、製造メーカーが責められることは無かったと思いますが、富士通SIMロックフリー端末は自社ブランドの製品だと理解しているのでしょうか)。
    • 充電が遅いような気がする。
      • 手持ちのANKERの2種類の充電器どちらでも他の端末と比較して充電が遅い気がする(付属の充電器は使用していない)。
      • 慢性的に遅いような気がするが遅さの幅にはバラつきがあるようで、就寝時に充電開始し、翌朝充電が終わっていないことも1回だけあった。
      • 1.5Aや2A出力に対応したポートでも、測定すると0.6A程度しか流れていない(端末温度や充電器/ケーブルの組み合わせも含めて要調査)。
  • Good
    • 一部に樹脂系素材などを使いコストを抑えつつも、外装に不満な点は特にない。
    • ポケモンGoのような高負荷なアプリ以外は普通にサクサク使える。
    • おサイフケータイユーザの普段使いの端末として軽くて薄くて丁度いい。

といった感じで、特に大きな不満も無く総じて満足しています。価格を考えれば大満足です。

そうは言っても、おサイフケータイ(或いはワンセグ)が要らなければ、ASUS Zenfoneシリーズなど海外メーカー製品を買った方が(回線セットの特売を除けば)安価で高性能、かつOSアップデートも期待できるため、M03を選ぶ合理的理由は殆ど無いと思います。

故に、ハイスペック志向の端末を別に一台持ちつつ、日常生活用のおサイフケータイ搭載端末という位置付けでM03を導入すると快適なのではないかと思います。一方ではスマートフォンなんて連絡手段として使えれば十分というようなユーザにはM03でも十分な性能だと思います。
 

おまけ

(記載時点では)楽天モバイルは契約事務手数料が3665円(税込)かかりますが、Amazon等でエントリーパッケージを購入して、楽天モバイルの申込サイトにエントリーコードを入力すると契約事務手数料が無料になります。
すなわちエントリーパッケージの販売価格が3665円以下なら差額分だけ割安になりますのでお得です(一部の特典が無効になったりすることもあるようですので、詳細はAmazonの商品ページをご確認ください)。

 



以上。