Zenfone3が豪雨で壊れかけたが復活した

 最近雨が続いています。降雨で意図せず非防水のスマートフォンにダメージを受ける方もいるかも知れませんので、参考までに私が体験した事例をメモしておきます。
 

起きたこと

 雨雲レーダーを見ながら雨が止んでそうな時間帯を狙って買い物に出かけたら、帰り際に土砂降りの雨(数十mm/h)に見舞われてしまいました。
 その結果、買い物バッグのポケットに突っ込んでいたZenfone3(以下、単にスマホと表記)が帰宅後には全面しっとり濡れた状態になっていました。
 傘は差していましたが、自分の靴や衣服もぐっしょり濡れており、とりあえずバッグからスマホを取り出して、自分はシャワーを浴びました。それから、恒例のウイルス対策のため除菌ティッシュスマホを拭きとりました。で、雑用をこなして、スマホを操作してみると何故かイヤホンアイコンが通知領域に表示されていることに気付きました。そして、内蔵スピーカーから音が鳴りません。

 ちなみにZenfone3はイヤホン端子がある機種で、正常な動作としてはイヤホンを差し込むと通知領域にイヤホンアイコンが表示され内蔵スピーカーの音は鳴らなくなります。また、イヤホンを差している場合は、そのケーブルをアンテナとしてFMラジオも機能します。

 試しにイヤホンを差していないとエラーメッセージが表示されるFMラジオアプリを起動してみると、普通に起動してしまいました。すなわち、イヤホンを差していないのに、イヤホンを差していると誤認識された状態となっているようです。
 

試したこと(失敗編)

 以下のことを試してみましたが効果はありませんでした。

  • 再起動
  • 電源OFF⇒ON
  • 遠心力で水分が排出されることを狙ってスマホを振ってみる
  • イヤホンを差したり抜いたりしてみる

 これらのことから察するに、イヤホン挿抜状態を識別する端子がスマホ内部でショートしているのではないかと思われます。下手に水分が内部で移動すると、電源ラインと接触して完全に壊れる可能性もありそうです。
 

試したこと(成功編)

 振ったりして外部から力を加えると、内部の水分が意図しない場所に移動してバッテリや電源がショートするようなことになれば壊れますし危険です。
 このため、内部に存在するであろう水分が乾燥するのを待つ作戦に切り替えました。

  • 電源を切り、スマホの表裏に乾燥材を敷き詰めて密閉して放置

 乾燥材はカメラ用の乾燥材や、(まだ使える状態であれば)煎餅などのお菓子のパッケージに入っているものでも使えるはずです。

 一晩放置後に電源を入れてみると、通常通りイヤホンアイコンは消えて、内部スピーカーから音が鳴る状態に無事回復していました。まだ完全に内部の水分が乾燥したか判りませんので、念のため電源を切って比較的風通しの良い場所に置いて充電もせずに丸一日放置しました。

 今回はメインで使用しているスマホでは無かったので乾燥中にSIMは抜きませんでしたが、着信が想定される回線なら古いスマホなど別の端末にSIMを差し替えておいた方が不都合無いでしょう。

 また、内部に侵入した水分のせいでバッテリがショートし、保護回路も機能せず発火炎上という最悪の事態も想定し、乾燥のために放置する場合には周囲に可燃性の燃えやすいものを置かないよう注意しましょう*1
 



以上。

*1:完全な密閉状態であれば、酸素が尽きて燃焼は継続しないようにも思えますが、密閉にジップロックのようなチャック付き袋を使用する場合、バッテリがショートした際の熱エネルギーで袋が溶けてしまえば酸素は供給されてしまうと考えられます。