日本版Zenfone 3の技適認証番号

 ASUS Zenfone 3 (ZE520KL)の国内外の価格差が大きいことは以下の投稿で紹介しましたが、海外版では今現在でも技適マークは表示不能なようです。
wave.hatenablog.com
 

国内版の技適マーク表示

 当然ながら、国内版では技適マークが表示可能です。現時点で最新のJP_13.20.10.137_20161108バージョンのZenfone 3で技適マークを表示させると以下のようになります。
f:id:kachine:20170107002511j:plain
※不正利用防止のため画像加工済

工事設計認証番号
003-160165
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
設計認証番号
ADF160110003
http://www.soumu.go.jp/main_content/000444973.pdf
登録証明機関はDSP Researchのようです。

 

パッケージラベル

 ちなみに、Zenfone 3の製品パッケージ裏面に張られたラベルからも国内版と海外版を識別することが可能です。
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↑最下行に国内版ではANDROID "JP"と印字されている箇所が、海外版では"HK"(香港版)、"TW"(台湾版)、"WW"(WorldWide版)等と表示されているようです。オークションや通販などでに購入時には意図せず海外版を掴まされないよう、開封前に確認した方が良いかもしれません。
 蛇足ですがDSDS(Dual SIM Dual Standby)対応機であることから、IMEI番号が2つ表示されてるのも特徴的ですね。
 

余談

 ところで、前述の画面にはZenfone 3 (ZE520KL)のASUS内部型番(?)のASUS_Z017DAに対しての認証番号が表示されているわけですが、海外版のZ017DAでこのスクリーンショットを表示可能な状態にしておけば、

表示を当該適合表示端末機器を組み込んだ製品に電磁的方法により記録し、当該表示を当該適合表示端末機器を組み込んだ製品の映像面に直ちに明瞭な状態で表示することができるようにする方法

端末機器の技術基準適合認定等に関する規則
 に該当して違法性を排除して海外版を使えそうな気もするのですが、そうではなさそうです。

 端末機器技術基準適合認定を定めた電気通信事業法第五十三条3には、

何人も、前項(第百四条第四項において準用する場合を含む。)、第五十八条(第百四条第七項において準用する場合を含む。)、第六十五条、第六十八条の二又は第六十八条の八第三項の規定により表示を付する場合を除くほか、国内において端末機器又は端末機器を組み込んだ製品にこれらの表示又はこれらと紛らわしい表示を付してはならない。

 と規定されており、「誰も紛らわしい表示をしてはいけない」と言ってますので、「製造元が表示しないから、それらしくオレオレ表示できるようにしただけだ」という主張は通らないと考えられます*1
 

 相変わらず内外価格差は縮小されない*2状況ですが、日本国内利用を前提とするならば国内版を購入せざるを得ないでしょう。

 



以上。

*1:弁護士でも法律の専門家でもない個人の見解です。

*2:というよりは、こちらの記事を読む限りする気が無さそう。
DSDS+au VoLTEが強みに、高価格帯でも勝負――ASUSに聞く「ZenFone 3」シリーズ (3/3) - ITmedia Mobile