2018/3/9からau版AQUOS sense SHV40にAndroid 8.0へのUpdateが提供され始めたのに続き、同年3/13からドコモ版のAQUOS sense SH-01KにもAndroid 8.0へのUpdateが提供され始めました。
AQUOS sense SH-01Kの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
ということで、手元のSH-01KもUpdateしてみました。
アップデート(1回目)
所要時間約9分と表示されていることから、やたら速いと思ったのですが、私のSH-01Kは工場出荷状態(ビルド番号01.00.00)のままアップデートされていなかったようで、Android 8.0へのUpdate前にUpdateが必要でした。
基本的に画面の指示に従うだけで、特筆すべき作業はありません。
アップデートが完了するとビルド番号が(過去に存在した01.00.02はスキップして一気に)01.00.03まで変わります。
アップデート(Android 8.0)
ビルド番号01.00.03のSH-01Kでソフトウェアアップデートを実行するとAndroid 8.0へのアップデートが行えます。
最初の画面ではインストール時間は約24分、次の画面ではダウンロード約24分、インストール約16分と表示されており、どちらが正しいのか判りません。
実際に結構な所要時間が掛かった気がしますので、小一時間程度の時間の余裕がある時に行った方が良いと思います。
完了すると再起動後にSHARPからの案内が表示されます。
上記スクリーンショットのように「サポートページで詳しい情報を見る」をタップするとブラウザが起動し、以下のSHARP公式WEBの説明ページに遷移します。
OSバージョンアップ|AQUOS sense SH-01Kサポート情報|サポート|AQUOS:シャープ
また、通知バーにはdocomoからの案内(と思われる)通知があり、それをタップすると以下の案内が表示されます。
端末情報比較
アップデート前後の端末情報画面は以下のように変化しています*1。
Update前(出荷時状態) | Update後 | |
---|---|---|
OS | Android 7.1.2 | Android 8.0.0 |
ビルド番号 | 01.00.00 | 02.00.00 |
セキュリティパッチレベル | 2017/9/1 | 2018/1/5 |
ベースバンドバージョン | 1.0 | 1.0 |
カーネルバージョン | 3.18.31-perf-g9e1d81a-00479-gee7db78-dirty | 3.18.71-perf-gb1fdd91-00103-g7c1e66a-dirty |
セキュリティパッチレベル
出荷時状態では昨年11月に対策されたWiFi(WPA2)の脆弱性(KRACK)対策が含まれてない状態ですが、Android 8.0へのUpdate直前のビルド番号01.00.03の時点でパッチが当たっていたようです。
Android のセキュリティに関する公開情報 - 2017 年 11 月 | Android Open Source Project
Android 8.0化後は2018年1月5日付のセキュリティパッチレベルとなっていますので、その他のセキュリティパッチも適用されているようです。
認証情報
端末情報画面のデザインや項目構成が微妙に変わっていますが、技適やFCC等の認証番号を表示する[認証]ボタンは[設定]内の別の項目に移っています。
で、画面遷移が変わっただけではなく、何故か技術基準適合証明の認証番号(技適マークの隣のRマークの横の番号)まで変更されています*2。
Update前のAndroid 7.1.2の時は001-P01090でしたが、Update後には001-P01132に変わっています。
何が変わったのか総務省のサイトで検索してみたのですが、型式又は名称がSH-01Kでヒットするのは001-P01090のみでした。また、番号に001-P01090を入れて検索するとSH-01Kの同情報がヒットしますが、001-P01132では何もヒットしません。
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索
総務省のサイトに情報が反映されるまでにタイムラグがあるだけかもしれませんが、どっかの新興メーカーのように「技適マークの表記ミス」*3とか、SHARPが507SHでやらかしたAndroid 8.0へのアップデート後に技適マークが表示されなくなる不具合と類似の事態では無いですよね???
「UPQ Phone A01」全回収、技適マーク未取得で出荷 - ケータイ Watch
ワイモバイルの「507SH」、Android 8.0への更新を停止 - ケータイ Watch
不具合など
私の個体では大きな問題は特にありませんが、一点だけ不具合らしき挙動に遭遇しました。
具体的な事象としては、SH-01Kの指紋センサーをホームボタンとして使うことができますが、ホームボタンとして機能しなくなりました。が、再起動後には解消しており、今のところ再発もしていませんので、恒久的に発生している不具合には遭遇していません。
Updateとは関係のない不満
SH-01Kは昨今のスマートフォンにしては珍しく、IEEE802.11b/g/bのみで2.4GHz帯のWiFiにしか対応しておらず、5GHz帯を使用することができないためWiFiが遅めです。しかもSH-01Kが対応するIEEE802.11b/g/nの中で一番高速なのはIEEE802.11nですが、IEEE802.11nの中では最も遅い、帯域幅20MHzでMIMO不使用の72.2Mbps(理論値, 約9MB/s)の転送モードにしか対応していません。
さらに悪いことにアクセスポイントとの相性があるようで、私の使用しているASUSルーターでは異常に遅いです(いくつかチャンネルを変えてみても症状は変わらず)。具体的には、LAN内のDLNAサーバーからFullHDはおろか3Mbps程度のHD動画すらストリーミング再生できません。SD画質(約1.5Mbps程度)でもしょっちゅう固まる有様です。せっかくSH-01Kはミドルレンジ機ながらFullHD液晶を搭載したのに、DLNAクライアントとして私の環境では実用に堪えません。また、NAS上のファイルを開くのも同様に遅く、シンプルなPDFのページめくりですら待たされるという有様です。(WEB閲覧やゲームアプリも時間帯によってはWiFiよりLTEの方が快適に感じる有様。)
一方、出先でBufffaloのルーターに接続した際は異様な遅さを感じることはなく、環境によってはストレスなく使えるWiFi環境もあるようです。
雑感
安価な端末ながらAndroid 8.0に対応したことで、今後もしばらく使い続けられそうです。ハイエンド志向のユーザには見向きもされない端末かもしれませんが、オクタコアのMSM8937(Snapdragon 430)を搭載しているため、重いアプリを使うのでもなければパフォーマンスにも不満を感じることはありません。
ドコモが公開しているSH-01Kの仕様によればオクタコアの内訳は1.4GHzのクアッドコアと1.1GHzのクアッドコアですが、Qualcommの資料によればSnapdragon430はbig.LITTLE構成とは明記されていないため、1.4GHzのクアッドコアまたは1.1GHzのクアッドコアのどちらかだけが動作するのではなく、8コア同時に活動可能なわけです。故に、Snapdragon 400番台ながらCPU演算能力は健闘していると言えるのではないでしょうか。
また、ドコモ端末かつSHARP製ということもあって、おサイフケータイに対応し、防水でもありますので、普段使いに最適な一台だと思います(ただしワンセグ/フルセグTV機能はありません)。
なお、SIMロックフリー版のAQUOS sense lite SH-M05には本投稿時点でAndroid 8.0は提供されていないようですので、docomo系MVNOのSIMで利用する場合にはSH-01Kの白ロムを検討してみても良いかもしれませんね。
AQUOS sense SH-01K ブラック 白ロム Velvet Black 黒色 docomo
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AQUOS sense SH-01K ホワイト 白ロム Silky White 白色 docomo
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以上。