Android 9 Pieへのバージョンアップ予定とされているAQUOS sense SH-01Kに、2019/1/10付でUpdateが降ってきました。
アップデート内容が画面上には表示されていませんが、docomo公式によると以下の通りで、今回はAndroid 9へのUpdateではなくセキュリティパッチ更新と一部のバグ修正のみのようです。
アップデート内容
下記以外にも、より快適にご利用いただくための更新や一部仕様および表示変更などが含まれています。
改善される事象
- 正常にBluetooth接続できない場合があります。
- セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが2018年12月になります。)
AQUOS sense SH-01Kの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
更新前後
Androidバージョンは8.0.0のままでマイナーバージョン含めて全く更新されていませんが、docomo公式の情報通りセキュリティパッチレベルが更新されているのが確認できます。
また、今回の更新でカーネルバージョン*1及びビルド番号にも変化が見られます。
- | 更新前 | 更新後 |
---|---|---|
Androidセキュリティパッチレベル | 2018年9月1日 | 2018年12月1日 |
カーネルバージョン | 3.18.71-perf-gb1fdd91-00230-gca2061c-dirty build@Sharp #1 Wed Sep 5 03:41:59 JST 2018 |
3.18.71-perf-gb1fdd91-00237-g1c579d0-dirty build@Sharp #1 Fri Nov 30 03:53:18 JST 2018 |
ビルド番号 | 02.00.05 | 02.00.06 |
雑記
以下の投稿に記載したように、SH-01KはAndroid Enterprise Recommendedプログラム認定機種となっています。このプログラムの要件としては、「Googleがセキュリティアップデートを配信後、90日以内に適用」が含まれていますので、今回のリリースタイミングは文言の解釈次第では認定要件から外れているようにも解釈できます。最後の2018年9月のセキュリティパッチから90日以上経過しているわけですし。
wave.hatenablog.com
それでも従来の多くの端末はセキュリティパッチがこまめに提供されることはなく、90日を過ぎたとはいえ現状のSHARPのアップデート体制はおおむね満足できます。
なお、完全な邪推ですが、カーネルバージョンとして表示されているビルド日付らしき日時(2018/11/30)から察するに、今回のUpdateはAndroid 9へのUpgradeが順調に公開されていればお蔵入りになるはずだったものかもしれません。Android 9へのUpgradeが公開できない場合に備えたコンティンジェンシーとして事前に用意していたため、この微妙に古いビルド日付となっており、かつAndroid Enterprise Recommendedプログラムから認定除外されないため*2に急遽リリースしたためこの時期に公開されたのかなぁと。SH-01Kはワンセグもフルセグもなく、ガラパゴスっぽい要素はおサイフケータイだけだと思うのですが、本家GoogleデバイスのPIXEL3でFelicaサポートされたということはもはやガラパゴスでもないと思われ、変なデバイスは積んでいないと思うのですが、Android 9のUpgradeが難航しているとすればキャリアアプリのせいだったりするのでしょうかね?
以上。