SH-01KにAndroid 9 Pieがやってきた

　au版・UQ版・SIMロックフリー版から遅れること数か月、ついにdocomo版AQUOS sense SH-01KにもAndroid 9 PieへのUpdateが2019/9/10に公開されました。
AQUOS sense SH-01Kの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ

　なお、上記docomoのページには、「ご注意事項」として、

端末本体（Xi／FOMA）でのアップデートにはドコモ契約のあるドコモnanoUIMカードおよびspモードの契約が必要です。

　という項目が含まれていますが、どうやら不正確なようです。私の場合はドコモ回線のMVNOである0SIMを差した状態で、WiFiに接続してアップデートを実施できました*1。
　

アップデートフロー

　[設定]⇒[端末情報]⇒[ソフトウェアアップデート]を選択すると、以下の画面が表示されます。[今すぐ実施]を選択するとアップデート処理が開始されます。なお、「インストール時間は約26分です。」と表示されていますが、これはダウンロード時間を含んでいないようです。私の場合、ダウンロードに数時間かかった(詳細は後述)ので、時間に余裕のある時に実施した方が良いでしょう。
ソフトウェアアップデート画面

　[今すぐ実施]をタップすると、まずは以下のようにアップデータのダウンロードが始まります。
ダウンロード中画面

　アップデート提供開始初日でアクセスが集中していたのか、SH-01KのWiFiが2.4GHz帯にしか対応していないためか判りませんが、プログレスバーの進み具合はとても遅いです。そのうち、以下のエラー画面が表示されました。ここで、再び[今すぐ実施]をタップするとダウンロードが再開されますが、幸い初めからやり直しではないようで、プログレスバーは途中から進みます。
ダウンロードエラー画面

　何度か上記のエラー画面に出くわしながら、放置気味に作業したため2～3時間程度ダウンロードにかかりました。そうこうしているうちに、最後までダウンロードできたようで、自動で再起動がかかりアップデート処理が走りはじめました。それからパスワード入力画面が表示されて、入力した後にも再起動がかかり、AQUOSロゴ表示状態でフリーズしたかのように見えて焦りましたが、しばらく放置しておいたら無事アップデートできたようで、ロック画面に以下の通知が表示されました。
ロック画面に表示されたアップデート完了中表示
　

アップデート後

　アップデート完了後、以下の画面が初回表示されます。
AQUOS Android version 9

　[見る]をタップすると以下の画面が表示されます。順次スワイプすると以下の表示が続きます。
操作しやすい着信モード
コンテンツマネージャ
使いやすくなった文字入力
生まれ変わったAQUOSへようこそ

　ここで、[サポートページで詳しい情報を見る]を選択するとブラウザが起動し、以下のページが表示されます。
docomo Android 9 Pie対応 OSアップデート｜OSバージョンアップ情報｜サポート｜AQUOS：シャープ

　また、通知領域には以下の3つの通知が表示されています。
アップデート後の通知領域

　上から順に通知内容を確認してみます。まず、ソフトウェアアップデート完了通知は、以下のように特に情報はありません。

　真ん中のスキャンの設定通知を確認すると、以下の設定画面が開きます。どうやらAndroid9ではiOSのようにWiFiをOffにしても実はOffにしない挙動がデフォルトになったようです(以下のスクリーンショットの状態がデフォルトです)。利便性と考え方次第ですが、私は自分の意志でOffにした機能が動作しているのは気持ち悪いと感じるので、WiFi/Bluetoothともにこの設定を無効化しました。
スキャンの設定

　一番下のスグ電の通知内容は以下の通りでした。これは、着信中にSH-01Kを耳に当てるだけで電話が受けられる機能のようですが、私はSH-01Kに差しているのはデータ専用SIMで音声通話は使用できない*2ため、[スグ電設定を行う]から無効化しました。そもそも、SH-01Kに耳が当たっているかの判定方法が何も説明されていないようです。普通の近接センサだけでは、近くにあるのが耳なのか手のひらなのか、或いはポケットの中なのか判定できないように思え、誤作動しそうな気もしますのでもう少し動作原理の説明が欲しいと思います。
スグ電
　

端末情報画面

　[設定]から確認できる[端末情報]画面が、Android 9 Pie化後は従来と異なっており、以下の通りです。
Android 9端末情報画面

　従来存在したセキュリティパッチレベルやカーネルバージョン表記などが無くなったように見えますが、「Androidバージョン 9」と表示されている部分をタップしたら表示されました。
Andoridバージョンダイアログ

　更新前後の差異を整理すると、下表のようになります。

-	更新前	更新後
Androidバージョン	8.0.0	9
Androidセキュリティパッチレベル	2019年7月1日	2019年8月1日
カーネルバージョン	3.18.71-perf-gb1fdd91-00253-g4999fa9-dirty build@Sharp #1 Wed Jul 24 03:57:57 JST 2019	3.18.120-perf-g847d9ef-00117-gf0e6e67-dirty #1 Wed Aug 7 02:14:27 JST 2019
ビルド番号	02.00.09	03.00.02

雑記

　私の個体は現状では不具合なく動いているようで、おサイフケータイも普通に機能しています*3。強いて言うなら、スクリーンショット取得が微妙に重くなった(?)ような気がしなくもないのですが、それ以外はとくにパフォーマンスが変化したような体感上の差異は今のところありません。
　あとは、Android 9の訴求機能であるバッテリ持続時間に体感できる程の改善がみられるのか、しばらく使ってみたいと思います。
　

以上。