Warspiteで学ぶ英語

 「艦これ」こと「艦隊これくしょん」の2016年夏イベントE-4海域クリア報酬として入手可能な戦艦Warspite。正直なところ、この戦艦について名前はおろか、その存在自体全く知りませんでした。
 ということで興味を持ったわけですが、先駆者の方々が既に艦これ攻略Wiki等にまとめて下さっているので、まずはそちらをご覧いただくのが良いかと思います。
Warspite - 艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki*
 

Warspiteとは

 Royal Navy(英海軍)のQueen Elizabeth-class battleship(クイーンエリザベス級戦艦)HMS Warspiteがモデルのようです。
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 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:HMS_Warspite,_Indian_Ocean_1942.jpgのPublicDomain画像を加工

 Wikipediaによれば、Warspiteと命名された英海軍艦艇は7隻あるものの、その名前の由来はハッキリしないそうです。

Seven ships of the Royal Navy have been named Warspite. The origins of the name are unclear

HMS Warspite - Wikipedia, the free encyclopedia
 

HMSとは

 Warspiteの前に付いているHMSは、"His Majesty's Ship"または"Her Majesty's Ship"の略で、国王陛下の船または女王陛下の船を意味しており、英海軍の艦船に付与される接頭辞です。
 ちなみに旧日本海軍(大日本帝国海軍)の場合はIJN(Imperial Japanese Navy)が、海上自衛隊の場合はJS(Japanese ShipまたはJapan Ship)が接頭辞として付与されるようです。IJN Yamato、JS Izumoといった感じですね。
 というわけで、艦船の所属を表しているだけで、艦の種類を表すものではありません。
 

と、ここまではファクトに基づく話を紹介しましたが、ここからは艦これ内におけるWarspiteについて。

 英国海軍らしく英語混じりの日本語を喋りますが、既存の艦娘のようなカタカナ英語とは比較にならない流暢な英語を喋ります。
 

admiral

 カタカナ表記では「アムロ」っぽく聞こえます。カタカナの「アドミラル」とは全く違う発音。
 ちなみにGoogle翻訳にAdmiralを発音してもらってもWarspite同様「アムロ」っぽく聞こえます。どうやら"d"がほとんど聞こえない無声音っぽい感じですね。
 admiralという単語は知っていても、日常生活や仕事において使用する局面など皆無なので、この発音はちょっと驚きました。
 

Sally go

 出撃時に「さぁ、行くわよ。主力艦隊、抜錨する。」を訛った感じで言っているのかと思ったら、「Sally go. 主力艦隊、抜錨する。」でした。
 Sally goはカタカナ表記で「サリー・ゴー」ではなく、「サァリィゴゥ」みたいな感じで、「さぁ行くわよ」に空耳したのでした。
 「反撃するぞ」といった感じの意味で、コンテキスト次第では単に「出撃」とか「ひねりつぶしてやる」「ぶっつぶしてやる」といった感じに意訳もできそうですが、いずれも普段使用する局面が無いため、この発音も斬新でした。
 
 

Enemy ship is in sight

 攻撃中に"Enemy ship is in sight"([直訳]敵船は視野内です。⇒[意訳]敵船を視認。)と言っていますが、当初は"Enemy ship is inside"([直訳]敵船が内部に居る。⇒[意訳]艦隊内に敵がいる。)と物騒なことを言っているのかと誤認しました。
 HMS Warspiteが活動していたのは第一次世界大戦第二次世界大戦ですが、第一次世界大戦中は日本は日英同盟で敵国ではありません。第二次世界大戦のことを指して僚艦の日本艦やドイツ艦・イタリア艦に対してEnemy shipだと言っているのかと思いましたが、これまた空耳でした。
 

A fleet has returned

 母港に戻ってくると言いますが、"Athlete has returned"に一瞬聞こえます。時期的にオリンピックを終えたアスリートの帰国ラッシュでしたが、Warspiteが言っているのは"Athlete"ではなく"A fleet"。アスリートではなく「艦隊が戻った」と言っています。
 



以上。