2016/10/20にフジフィルムより、「チェキ」用の2種類の新フィルム発売を告げる以下のニュースリリースが発表されています。
インスタントカメラ“チェキ”用フィルムに、スタイリッシュな単色フレームが初登場!“チェキ”「instax mini」シリーズ用ソリッドカラーフィルム2種新発売 : ニュースリリース | 富士フイルム
写真のフチの部分は通常は白いですが、今回の新製品のチェキ用フィルム「BLACK」と、チェキ用フィルム「SKY BLUE」とではその名の通り、黒またはスカイブルーとなっています。
「BLACK」は発表翌日の10月21日、「SKY BLUE」は11月上旬発売予定とされていましたが、今回SKY BLUEの発売が開始になったようです。
世代によって大きく異なるかもしれませんが、個人的には「チェキ」は結婚式の二次会や打ち上げ等のパーティー系のイベントで使われるものだと認識しています。作品を撮るために使用されている方もいると思いますが、販売数量でみるとイベント用途が圧倒的なのではないのでしょうか。そういった観点からは、SKY BLUEのようなポップな明るい色が品揃えに加わるのは悪くないと思います。一方で無彩色のブラックは、おめでたい雰囲気にはあまりマッチしないような感じを受けます。アート系の作品などを撮る用途ではアリだと思いますが、やはり販売数量の事を考えると、ビジネス的にはどうなんだろうかと気になります。
なお、フジフィルムのホームページによると、今回の新製品も含めチェキ用フィルムは実に17種類ものバリエーションが存在することになります。
ところで、一部のアジア圏などでもデジタルネイティブの若年層に物珍しさから人気という話を耳にした記憶があるので、中国のフジフィルムの製品情報を参照してみると、日本を凌ぐ27種類ものバリエーションが存在するようです。ドラえもんやちびまる子ちゃんといった日系キャラクターや、スヌーピーなどワールドワイドなキャラクターの製品が中国限定商品として存在するようです。
instax 迷你胶片| Fujifilm 中国
ついでにアメリカのフジフィルムの製品情報も覗いてみると、こちらは9種類*1とコンパクトな品揃え。日本の品揃えからキャラクターものと、今回の新製品(BLACK, SKY BLUE)を除いたものと同じようです。
Instax Film | Instax Photography | Fujifilm USA
こうしてみると、キャラものが豊富だったり、皆無だったりと地域によって全く需要が異なるのであろうことが察せられて興味深いです*2。スマートフォンのカメラを利用したセルフィーもグローバルで流行っていますが、詳しく分析してみると国や地域ごとにデコレーションやフィルタの傾向が異なったりするのかもしれませんね。
以上。