biglobeが固定回線の通信速度制限を開始する
2017/2/1に使用中のプロバイダであるbiglobeから「【重要】KDDIグループ「ビッグローブ株式会社」のスタートにあたって」というメールが届きました。
最近では富士通系のNIFTYがノジマによる買収報道がありましたが、それに先立ちNEC系だったbiglobeが2017/1/31付でKDDI傘下になったことを通知する内容でした。同内容はサポートページにも掲載されています。
KDDIグループ「ビッグローブ株式会社」のスタートにあたって:BIGLOBE会員サポート
そして2/7にKDDI傘下となって初のお知らせメールが来ました。タイトルは「【重要】ネットワーク混雑改善のための取り組みについて」というもの。通信事業者傘下となったのを機に回線設備の増強をするのかなと期待して本文を読んでみると、全然違いました。ざっくりと、「通信量多いユーザは混雑時に帯域制限かけるからよろしく」的な内容でした。詳細は以下のサポートページに掲載されています(メールが来たのは2/7ですが掲載はKDDI傘下になる直前の1/25)。
【重要】ビッグローブ光/ドコモ光/フレッツ光 ネットワーク混雑改善のための取り組みについて:BIGLOBE会員サポート
帯域制限の内容
メール本文にもサポートページにも、帯域制限の対象となる具体的な閾値や制限時の通信速度は明示されておらず、非常にあいまいです。具体的に規制内容を引用すると以下の通り記載されています。
BIGLOBEではインターネットを快適に利用できるよう、通信設備を随時増強(※)しております。
しかしながら、インターネットを多種多様な方法でご利用いただいている結果、一部のお客さまが通信設備の多くを利用することで、通信設備が混雑し、通信速度が著しく低下することがあります。
このため、通信設備の混雑時も、より多くのお客さまに快適にご利用いただくための対策を実施します。
通信設備が混雑した場合のみ、通信量が特に多いお客さまの通信速度を制御します。
これにより通信設備の過度な混雑を回避し、他のお客さまにより快適にご利用いただけるようにいたします。
通信設備の混雑が解消次第、この制御は速やかに解除します。
規制開始日
2017/2/27から順次開始されるそうです。
対象接続サービス
電波を利用した携帯通信網では、その帯域幅に物理的限界があるため帯域制限もやむを得ないと理解できます。が、biglobeは以下のFTTHの固定回線で規制をするそうです。
- ビッグローブ光「ひかり」コース
- BIGLOBE光パックNeo with フレッツ「ひかり」コース
- BIGLOBE光パックNeo with フレッツ「Bフレッツ」コース
- BIGLOBE光 with フレッツ「ひかり」コース
- BIGLOBE光 with フレッツ「Bフレッツ」コース
- 「ひかり」コース
- 「Bフレッツ」コース
- 「ひかり」コース with ドコモ光
自宅や事務所などユーザの利用拠点とbiglobeの施設間の光回線の帯域幅に余裕があっても帯域制限をかけるということですから、biglobeの設備側のバックボーン回線の帯域が足りていないということなのでしょう。それって設備投資をケチっているだけなのでは?とも思えてしまいます。
具体的な数値(平均的なユーザの通信量と、規制対象となる通信量、規制時の通信速度等)を出して明確な規制条件を明らかにして貰わないと、biglobeの怠慢なのか、合理的な(或いは公平な)帯域制限なのか全く判りません。
ちなみに、契約中のプランを確認するためbiglobeの会員ページに久しぶりにログインしたところ、以下のダイアログが表示されました。
なるほど「プレミアムサービス」を提供するだけの帯域は余ってるのに帯域制限をはじめると。それって遠回しに「プレミアムサービス」の契約を取りたいから規制するって言ってるようで、かなり心象悪いなと思いました。
規制開始日以降にも従来通りのパフォーマンスであればこのまま使い続けるでしょうし、通信速度の低下を体感したら「プレミアムサービス」に契約すること無く乗り換えようと思います。
以上。