ダイソーの魚眼タイプ・スマホレンズを試す

 100均のダイソーで【魚眼タイプ】スマホレンズが売られているのを見つけたので買ってみました。ちなみに300円商品などではなく、100円(消費税別)です。
DAISO【魚眼タイプ】スマホレンズパッケージ

 昨年、雑誌DIMEの付録としてスマホレンズが付いてくることがちょっとした話題になりましたが、100円ショップでもこの類の商品が流通するようになったのですね。
wave.hatenablog.com
 

仕様

 DIMEの付録は0.67倍のワイドコンバージョンレンズとマクロレンズでしたが、ダイソーで見つけたのは【魚眼タイプ】ということでフィッシュアイコンバータの類になります。

 パッケージ裏面には主な材質として「レンズ:アクリル樹脂、アルミ」と表示されています。アクリル樹脂ということですがプラレンズ*1と同様に、型に流し込んで安価に量産可能なレンズとなっているようです。MADE IN CHINA表記もありますが、さすがに中国製でもガラスレンズでこの価格を実現するのは厳しいようです。

 また、レンズ枠部分には「FISH EYE LENS 180°」と表示されていますが、使用してみた限りそこまで広い画角は得られませんでした。
DAISO【魚眼タイプ】スマホレンズ
 

試用

 ASUS Zenfone 2 Laserとの組み合わせで試してみました。ASUS標準のカメラアプリを使用し、フルオートで撮影しています。

魚眼タイプ】スマホレンズ無し

Zenfone 2 Laser標準
スカイツリー全体はフレーム内に入りません。
 

魚眼タイプ】スマホレンズ有り

DAISO【魚眼タイプ】スマホレンズ有り
↑ケラレが生じるものの、余裕でスカイツリー全体が収まります。
 

魚眼タイプ】スマホレンズ有り - 等倍切り出し

等倍切り出し
↑縮小していれば誤魔化しも効きますが、拡大するとこの有様です。画像中心部から離れる程、解像感が無く色ズレが起きており、いかにも安物のプラレンズらしい写りです。
 

魚眼タイプ】スマホレンズ有り - 画像補正

画像補正
魚眼の歪みをPCでなるべく補正し、ケラレ部分をクロップしたもの。中央部から離れるにつれ、顕著に悲惨な画質に変化しているのがよく解ります。
 

雑感

 玩具的には有りかもしれませんが、まともに写真を撮る用途では全くお勧めできません。
 それでも光学的なフィッシュアイコンバータではあるので、広い範囲を写すことが可能です。スマートフォンアプリで魚眼っぽく湾曲させるエフェクトでは単に画像が歪むだけで、写せる範囲が広くなることはありません。故に、スカイツリーのような巨大建造物を写したいとか、被写体からあまり後ろに下がれないような場面では便利に使えるかもしれません。
 もちろん、画質は前述の通り悲惨ですが、超広角~魚眼レンズを搭載したデジタルカメラが無い場合には写せないよりマシだと思います。
 



以上。

*1:プラスチック製レンズ