htcのSIMロックフリー端末を修理に出す方法

 docomo/au/softbankといった通信キャリアが販売する端末は各ショップに持ち込むことで修理依頼することができますが、端末メーカー自らが販売するSIMロックフリー端末の修理はどのように修理依頼すればよいのでしょうか。今回htc端末を修理に出す機会があったため、その方法を紹介します。
 

修理受付窓口を調べる

 SIMロックフリー端末は基本的には一般の家電と同様にメーカーの修理窓口に修理依頼することになるかと思います。メーカーや製品によっては購入した販売店でも修理受付が可能かもしれませんが、今回はAmazonで購入した端末のためhtcの窓口を探すことにしました。なお、後述の修理の免責事項には販売店独自の延長保証は適用されないと書かれているため、その類の延長保証を利用する場合には販売店経由で修理依頼する必要があります。
 

Webで調べる

 HTC NIPPONのhpで修理サポートの情報を調べると以下のページに到達します。

ご注文および修理 - サポートセクション | HTC 日本
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↑「ご注文および修理」というキャプションが付いていますが、修理についての情報が何も記載されていません。結果的には右側のクイックリンクとして表示されている「SIMロックフリーアフターサービス」というリンク先に、サービスセンターの連絡先が記載されていましたが、少し解りにくいページ構成だと感じました。なお、htcが自社ブランドで販売しているSIMロックフリースマートフォンのDesire EYE/Desire 626だけではなく、GoogleブランドのNexus 9も製造元であるhtcが直接修理を請け負うようですね。
 

SIMロックフリー アフターサービス | HTC 日本
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↑こちらのページにHTCサービスセンターの電話番号が表示されています。とりあえず電話して、修理が必要だとオペレータが判断したら梱包材が届き、故障品を送付して修理完了後に返送されるような流れが図示されています(後述しますが、梱包材は送付されませんでした。)
 

サービスセンターに電話

 発生している不具合内容を伝えたところ、ユーザー側で行える初期化やSIMカードの再挿入などの対策を提示していただきました。が、いずれも実施済みで、効果が無かったり一時的に問題が解消されても再発している旨を伝えたところ、一度預かって修理ということになりました。
 で、電話口で購入日と端末のシリアル番号(IMEIではない)を伝えて保証対象であることを確認されましたが、水没反応があったりすると有償修理になる旨を告げられました。

 私の端末で発生している不具合は、特定操作で常に再現する類の不具合ではないため、再現しなかった場合どうなるのか聞いたところ、(修理せずに)そのまま返却となるそうです。その後、同一の問題が再発した場合は3カ月*1以内なら再修理は無償で行えるそうです。
 ちなみに、修理中に代替機を貸し出すようなサービスは行っていないと仰られていましたので、旧端末を処分してしまったりして他の端末を持っていない人は少し困るかもしれませんね。なお、修理には概ね1週間程度かかる見込みだそうです。

 今後の流れとしては、メールで修理依頼の用紙と発送先の情報を送るので、購入日が確認できる書類と共に着払いで送るよう指示されました。ところで、先述のWebページには梱包材が送られてくると書かれていましたが、手持ちの不要な箱で送るように言われました。なお、箱は返却しないので処分して問題ないものを使ってほしいとのことでしたので、購入時に入っていたhtc純正の外箱に入れて送ってしまうと、中古やオークションで処分しようと思ったときに少し値が落ちてしまうかもしれませんね。

 なお、(私は都民ですが)発送先の宛先は大阪府内にあるHTC関西リペアセンターとなっていました(関西リペアセンターと言いつつ、今の事業規模では日本全域の修理を担当しているのでしょうかね?後々に修理センターを他地域に増強することも見据えたネーミングなのかもしれません)。日本国内で製造しているわけでもなく、そもそも外資系メーカーなのに1週間程度で修理可能な国内拠点を構築しているのは、優れた体制と評価できるのではないでしょうか。
 

修理の免責事項

 htcよりメールで送付されてきた「修理依頼ご確認書」には、以下の免責事項が記載されていました。ユーザーとしては地味に気になる重要情報だと思うのですが、何故かWeb上には掲載されていないようですので以下に引用しておきます。

③修理サービスにおける免責事項

  • 製品購入日より1年以上経過している場合、すべての修理に対しまして有償修理となります。
  • 製品購入日より1年未満であっても、お客様責任が確認できた場合は、有償修理となることがあります。 (フロントパネル割れ、水濡れ故障、ソフト不正改造など)
  • 製品購入日より1年以上経過している場合は、修理見積後のキャンセルの際は、キャンセル費用が発生致します。
  • 製品購入日より1年未満であっても、お客様責任が確認でき、有償修理と判断された後のキャンセルの際も、キャンセル費用が発生致します。
  • お見積りの有効期間は、見積書発効日より一か月となります。
  • 返却時には必ず初期化をする必要があるため、修理サービスをご利用いただく場合は、必ず本体初期化にご同意頂く必要があります。あらかじめ修理依頼前にデータのバックアップをご自身で行ってください。
  • 修理品を弊社サービスセンターに送付する場合は、着払いでの送付も可能です。その際は、緩衝材などを使って、製品に衝撃が加わらないような梱包をお願い致します。
  • 修理品を弊社サービスセンターに送付する場合は、製品の保証書または購入が証明できるレシート等を必ず同梱してください。(保証書、レシートは原本でなく、コピーでも構いません。)
  • 各通信事業様(NTT DOCOMO社、KDDI社、Softbank社など)販売のモデルについては、HTCサービスセンターでは修理の受付ができません。各通信事業様(NTT DOCOMO社、KDDI社、Softbank社など)の修理受付センターにお問い合わせください。
  • 修理の内容によっては、液晶保護フィルムを剥がす必要がありその際は、保護フィルムは破棄致します。
  • 製品に取り付けられたアクセサリー、デコレーション等は、返却できませんので、あらかじめ取り外してください。
  • SIMカード、SDカードなどは、取り外した状態で、修理を依頼してください。修理個所がSIMカード、SDカードなどと関連する場合は、同梱していただいても問題ありません。その際は、修理依頼ご確認書の「修理品情報/修理送付品」において、該当箇所をチェックしてください。
  • 電源関連、充電関連の不具合が考えられる場合は、付属のHTC純正のACアダプタ、USBケーブルを併せて、送付のほどお願い致します。その際は、修理依頼ご確認書の「修理品情報/修理送付品」において、該当箇所をチェックしてください。
  • 引取り修理、着払い修理は、日本国内からのご依頼のみの対応となります。海外からのご依頼はお受けすることができませんので、あらかじめご了承のほどよろしくお願い致します。
  • 修理品の海外発送は出来かねます、修理品のお受け取り住所は日本国内に限らせて頂きます。
  • 修理金額、修理内容について、お客様にご連絡する場合がございます。その際、30日以上、ご連絡がつかない場合は、一旦修理品をお客様にお戻しする場合があります。
  • 保証の規約につきましては、付属の保証書に記載されている内容に準じますので、確認をお願い致します。
  • 製品がお手元に戻るまでは、発送伝票の控えの保管をお願い致します。
  • 修理によって、交換された故障品、故障部品の所有権は弊社に帰属します。返却は出来かねます。
  • お客様ご申告の症状に基づいて、診断、修理を行っていますが、お客様ご申告以外の故障が見つかった場合は併せて修理をさせていただき、工場出荷時の性能・機能をすべて確認し、お客様にお戻し致します。
  • お客様ご申告の箇所のみの、部分修理はお受けできませんので、あらかじめご了承のほどお願いします。
  • 販売店様が独自に定めております延長保証(保険)は、弊社の修理では適応されませんので、ご了承ください。

 基本的には家電製品の修理依頼時によくありがちな免責事項となっています。家電や情報機器ではあまり見かけない免責事項としては、液晶保護フィルムの取り扱いについてでしょうか。修理作業を考えれば致し方ありませんが、液晶保護フィルムを剥がす必要がある場合、剥がしたフィルムは廃棄されてしまうようです。ほぼ全てのスマートフォンは端末の画面側を取り外さなければ内部の基盤にアクセスできないため、フロントパネルを取り外す際に使用する吸着器具などによってフィルムが剥がれてしまったら、廃棄するということなのでしょう。保護フィルムではなく、最近多い保護ガラスの場合は明記されていませんが、作業手順を考えれば同様に剥がれてしまったら恐らく廃棄されてしまうのでしょうね。などと考えると、あまり高価なプロテクターを張るのは勿体ない気もします。
 

修理

 現在修理中のため、別途追記予定。
 



以上。

*1:メモを取り忘れて記憶が定かではありませんが6カ月だったかもしれません。