Macbook Pro (2011)をWindows10にUpgradeした

 無償Upgrade期間が来月末に迫っていることもあり、最近Windows10へのUpgradeばかりしています。
 今度はBootcampで動作しているMacbook Pro (2011)をWindows 10にUpgradeしました。

 Apple公式には、2012年モデルからがWindows 10のサポート対象のようで、私の2011年モデルは「Windows 10 をサポートする Mac コンピュータ」に掲載されていません。
Boot Camp を使って Mac で Windows 10 を使う - Apple サポート

 各社のSandy Bridge世代のマシンを今でも運用していますが、各社ともに公式サポート対象外で、Appleも同様ということになります。
 故に、Upgradeするなら自己責任でということになりそうです。
 

Upgrade前

 Windows 8.1 Professionalで運用していました。

 何度も目にしているGWXこと「Windows10を入手する」ダイアログですが、「MicrosoftではWindows10へのアップグレードをお勧めしています」と表示されているにもかかわらず、しれっと「デバイスに互換性がありません」とも表示されています。
f:id:kachine:20160619005545p:plain

 互換性レポートを参照すると以下の通りで、Apple Broadcom Built-in Bluetoothが動作しないとのこと。
f:id:kachine:20160619005923p:plain

 私の用途では、まれにBluetoothで軽いファイル転送を行うこともあるものの、使えなくても致命的ではないため、Upgradeすることにしました。
 Upgradeプロセスは一般的なPCと同様で、Bootcamp/MacbookPro固有のオペレーションは無かったため割愛。
 

Upgrade後

 基本的には普通に使える状態となっていますが、特筆すべき事項・事象は概ね以下の通り。
 

Bluetooth

 事前に互換性が無いことが解っていたBluetoothのドライバがあたっておらず、認識されていない状態となっています。
f:id:kachine:20160619010851p:plain

 前述の通り、Appleによるサポート対象外のため、Windows10用のドライバは公開されていません。
 そこで、デバイスマネージャから[ドライバーの更新]-[コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します]を選択し、Upgrade前のWindows8.1のバックアップが格納されているC:\Windows.oldを対象に指定したところ、Windows8.1時代のドライバが普通に適用可能でした。
f:id:kachine:20160619014916p:plain

 デバイスマネージャから!マークが消え、正常に認識されたように見えます。
f:id:kachine:20160619011234p:plain

 この状態でBluetooth経由で実際にファイル転送を行ってみたところ、送受信共に正常に完了しました。もしかしたら使えないプロファイルがあったりするのかもしれませんが、少なくともファイル転送には支障はなさそうです。
 

キーボード

 USキーボード搭載モデルを利用しており、Windows8を導入した際に何か設定した覚えがあります*1
 クリーンインストールではなく、アップグレードでインストールしていることもあり、Windows 10環境でも特に何もすることなく日本語入力も正常に行えるようです。

 が、Fnキーとの組み合わせが機能していないようで、Fn+カーソルキーによるHome/End/PageUp/PageDownやFn+Shift+F11のPrintScreenなどの常用するキー入力が機能せず、致命的ではないものの地味に困っています。

 PrintScreenの代替としてはWindows 10 標準で入っているSnipping Toolというアプリケーションが使えますが、Fn+カーソルキーの組み合わせが効かないのはエディタ周りで非常に煩わしいです。
(主にバッチ処理実行用マシンとして運用しているので、スクリプトの微修正ぐらいしかエディタ使うことも無いので耐えられそうですが、本格的にコード書きまくったり、ドキュメント作成するような用途では厳しい。)
 

ディスプレイ

 高負荷状態で液晶閉じたまま放置し、数時間後に液晶を開いたところ液晶が数秒表示された後、ブラックアウトしてしまう状態が1回発生しました。
 この状態が発生した際は、再起動を行ってもWindowsのログオン画面まで到達した後、画面がブラックアウトしてしまいました。
 ローカルで画面が見えない状態でログオンし、他の端末からリモート接続して画面輝度を上げて再起動したところ復旧しました。
(私の個体ではWindows 8/8.1時代も輝度を最低に近くしているとブラックアウトすることがあったので、Windows10起因の問題ではないかもしれない。)
 

CPU

 ffmpegでCPU負荷をかけ続けたところ、ほぼCPU使用率100%に張り付くものの、TurboBoostがほとんど効いてない状態となっています。
f:id:kachine:20160619013437p:plain

 Core i7 2640Mはベースが2.8GHzですが、負荷状況に応じて最大3.5GHzまでクロックが上昇するはずなのですが…。
 Upgrade前は、少なくとも3GHz台前半で動作していたのは確認したことがありますが、このクロックではi5 2520Mと大してパフォーマンス変わらないじゃないか…。
Intel® Core™ i7-2640M Processor (4M Cache, up to 3.50 GHz) 仕様

 ちなみに、以下の投稿に記した通りWindows 10にUpgradeしたThinkPad X220(Core i5 2520M)や、Dynabook R731/D(Core i5 2520M)でも同様に、TurboBoostの最大クロックに達する状態を見かけたことはなく、Windows10は(Sandy Bridge世代の)TurboBoost効きにくいとかあるんでしょうかね?単に最近夏に向けて気温が高くなってきているだけ?
wave.hatenablog.com
 



以上。

*1:レジストリだったかIMEだったか失念。但し、特殊なツールは入れていない。