Zenfone4シリーズのカメラ周りまとめ

 ASUSよりZenfone 4シリーズ(Zenfone 4, 4 Pro, 4 Selfie, 4 Selfie Pro)が海外発表されました。

 Zenfone2シリーズからZenfone3シリーズに変わった際には、スペックの向上だけではなく大幅な外観デザインの変更を伴いましたが、今回は大きくデザインテイストは変わっておらず、カメラ周りを中心としたコンポーネントの刷新及びスペック向上が中心となっているようです。

 以下に、Zenfone4シリーズのカメラ周りのスペックをまとめます。
 

比較表

イメージセンサ及びレンズ
Model Rear Camera Front Camera
Zenfone 4 IMX362 (12MP) / 25mm / F1.8
OV8856 (8MP) / 12mm / F2.2
OV8856 (8MP) / 24mm / F2.0
Zenfone 4 Pro IMX362 (12MP) / 25mm / F1.7
IMX351 (16MP) / 50mm / F2.6
IMX319 (8MP) / 24mm / F1.9
Zenfone 4 Selfie OV16880 (16MP) / 26mm / F2.0 OV20880 (20MP) / 31mm / F2.0
OV8856 (8MP) / 12mm / F2.4
Zenfone 4 Selfie Pro IMX351 (16P) / 26mm / F2.2 IMX362 (24MP/DuoPixel) / 25mm / F1.8
OV5670 (5MP) / 12mm / F2.2

※ImageSensor(#ofPixles) / 35mm equivalent focal length / apertureの順に記載
IMX型番はSony製、OV型番はOmnivision製のイメージセンサ

  • SelfieではないZenfone4シリーズはリアカメラがデュアルカメラ構成、Zenfone4Selfieシリーズはフロントカメラがデュアルカメラ構成

 

撮影関連機能
Model Max video Resolution(framerate) EIS OIS PDAF LaserFocus
Zenfone 4 4K 30fps 3axis 4axis 対応 -
Zenfone 4 Pro 4K 30fps 3axis 4axis 対応 対応
Zenfone 4 Selfie FullHD 30fps - 対応 ?
Zenfone 4 Selfie Pro 4K 30fps 3axis - 対応 ?
  • EIS(電子式手ぶれ補正)はリアカメラでの動画撮影時、OIS(光学式手ぶれ補正)はリアカメラでの静止画撮影時のみ有効な模様
    • 但しZenfone 4 Selfie ProのみフロントカメラでもEISが有効と記されているが、静止画・動画のいずれの撮影時に機能するのか明確な記述は見当たらない
  • PDAF(位相差オートフォーカス)もリアカメラのみ対応
  • Zenfone2Laser以来のZenfoneシリーズの特徴でもあるLaserFocusについては、Zenfone4Proのみ対応が明記
    • 但しZenfone 4 Selfieシリーズには、Laser Rulerアプリ*1搭載が明示されていることから、レーザーAFが搭載されている可能性が有る

 

ソース

ZenFone 4 (ZE554KL) | Phone | ASUS Global
ZenFone 4 Pro (ZS551KL) | Phones | ASUS USA
ZenFone 4 Selfie (ZD553KL) | Phone | ASUS Global
ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL) | Phone | ASUS Global
ASCII.jp:世界初! ソニー製センサーを3つ搭載したZenFone 4 Proなどの強力なカメラ機能が明らかに

 ※2017/8/24時点で上記ASUS公式サイトを確認すると、記載内容の精度に怪しい(*)感じを受けます。
(*)Zenfone4Proの同梱品にMicro-USB Cableとあるが、本体側はUSB-C connectorの表記。(Zenfone 4はType C USB Cable同梱で本体側はUSB-C connector表記で整合が取れているのだが。)
Zenfone4にはTriple Slotsの表記があるもののSlot1/2しか記載が無く、本当にTriple SlotsなのはZenfone4Selfieだけだと思われるなど。

本投稿も誤記の無いように注意しているつもりですが、そもそもの情報ソースに誤りがある可能性もありますので、購入判断時などには最新のメーカーサイトの情報を確認されることをお勧めします。
 

雑感など

  • Selfieシリーズには超広角12mm相当のインカメラが搭載されたが、画面中央部以外の歪みがどの程度抑制されているか次第で実用性が変わってくると思われる
    • インカメラ多用する人は、とにかく自分は中央付近に映るようにした方が良さそうな…
    • SelfieのOV8856は1/4inch, Selfie ProのOV5670は1/5inchの極小センサなため、画質云々ではなく多人数でも同時に写せることをメリットだと思えるユーザ向けっぽい
    • OV8856/OV5670の両方に使われているPureCel Technologyの特徴として、暗部の感度と明部の飽和までの容量の大きさによるダイナミックレンジの広さが訴求されているので、室内などで適当に撮るセルフィーには適しているっぽい
  • SelfieシリーズではないZenfone 4/4ProのIMX362はSONYがデータシートを公開していないため、詳細は不明ながら1/2.55inchで2016年11月リリースのイメージセンサとされている模様
    • IMX362自体はASUSでもZenFone Zoom S (ZE553KL)で、他社ではMotorola Moto G5 Plusなどで採用事例があり取り立てて目新しいセンサではない
    • Zenfone3搭載のIMX298(1/2.8inch)よりイメージセンサ面積が大型化し、組み合わされているレンズもZenfone3のF2.0から大口径化したF1.8またはF1.7となっているため薄暗いシーンでの画質向上が体感できるかもしれない
  • 加えて、デュアルカメラ構成となったことで実現できる新機能がどれだけ実用的或いは遊べるかといった辺りがカメラ周りの注目ポイントになりそう

 



以上。

*1:従来のZenfoneシリーズではこのアプリはレーザーAFを転用したレーザー距離計のため、レーザーAF非搭載機には搭載されないはずである。