主にAndroidのスマートフォンで使用していたSamsungのmicroSDXCが突如壊れたようで、読み書き・フォーマットができなくなりました。
メジャーメーカーでも壊れるときは呆気なく、不具合の前兆のようなものも特に無く、突然ダメになりました。
というわけで新たにmicroSDXCカードを購入することにしましたが、どうせ壊れるなら安物を試してみようと思いました。
そこでAmazon.co.jpで64GBのmicroSDXCでUHS-I対応で最安に近かった以下のカードを購入してみました。
ESSENCORE KLEVV NEO microSDXCカード 64GB CLASS10 UHS-1対応 "超高速転送 Read97" U064GUC1U18-A
- 出版社/メーカー: MAG-LAB
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: Personal Computers
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ESSENCORE KLeVV
個人的には知らないメーカーですので調べてみたところ、ESSENCOREは2014年創業というかなり若い企業で、香港を本拠地としつつ中国及び台湾にエンジニアリングおよび研究拠点を持っているようです。
Essencore
DRAM製品やフラッシュメモリ製品を手掛けており、PC用のメモリやSSDに加えmicroSDやUSBフラッシュメモリなどが製品ラインナップにリストされています。
また、KLeVVはESSENCOREの自社ブランドということになるようです。
なお、Amazon.co.jpの商品ページの通常はメーカー表記が為される個所にはESSENCOREではなくMAG-LAB表記があるため、磁気研究所が輸入販売している商品になるようです。とは言っても、並行輸入の類ではなく、磁気研究所が日本のディストリビュータだとESSENCOREのサイトに掲載されていますので、正規流通品と判断できます。
KLEVV launched brand in Japan with distributor Magnetic Laboratories Ltd.
カタログスペック
今回購入したKLeVV NEOシリーズのmicroSDXCは以下のページにスペックが掲載されています*1。
ESSENCORE
上記ページには詳細な型番が掲載されていないため、購入した物と同一SKUなのか不明*2ですが、64GBの場合はRead 97MB/s、Write 22MB/sとされています。
パッケージ
店舗で購入したわけでもないのに、盗難防止タグにPaidシールが貼られたものが届きました。
他メーカーでは見たことのない丸いブリスターパッケージが正方形の紙台紙で覆われたような独特のパッケージになっています(上記画像はmicroSDXCカード取り出し後)。
パッケージによれば型番: U064GUC1U18-A、JANCODE: 4984279560136というのがこの製品の識別子になるようです。
microSDXCカード
表面はポップなデザインで、microSDXC 64GB Class10 UHS-I対応であることが表示されています。
裏面はU064GUC1U17と記載され、パッケージの型番(U064GUC1U18-A)と微妙に異なる文字列が刻印されています。IMCSDA1545は何か不明ですがロット番号か何かでしょうか?そして、Made in Taiwanの刻印もあり、台湾製であることが判ります。
製造元
ESSENCOREの企業情報ページには"CHANGE THE WORLD & BE A LEADER IN SEMICONDUCTOR DISTRIBUTION"という社是らしきステートメントが掲載されていますが、日本語訳すれば「世界を変える、そして半導体ディストリビューションのリーダーになる」的な意味になるはずです。MANUFACTURINGではなくDISTRIBUTIONと言っているので、恐らくは自社で製造しているわけではなく、OEM供給元があってそれを自社ブランドで流通・販売しているのだと思われます。
ということで、microSDXCカードのManufacturer IDを確認してみます。
UNKNOWNということで、不明だと判定されました。なお、私が購入したのは2017年10月末ですが、2015年11月製造と2年近くも在庫として積まれていたことを匂わせる情報も見えてきました。
SDInsightで詳細表示すると以下の通り。
Manufacturer IDが0x9Cだそうですが、検索してもヒットしませんので、やはり製造元は不明です。このIDの一覧はSDAが管理していますが、一般公開されていないためこれ以上調べるのは不可能です。
蛇足
本製品(U064GUC1U18-A)ではありませんが、U064GUC1U18-Dは日本国内のディストリビュータである磁気研究所自身のYahoo!ショッピング内の販売ページにて「ハイニックス製チップ採用」の記載をしているのが見当たりました。
フォーマット
使用前に念のためSDフォーマッタで上書きフォーマットを行い、全領域の書き込みをテストしましたが何の問題も無く完了しました。
といった感じで、製造年が異様に古い以外は気になる点も無いので実使用に投入しています。当然ながら今のところ何の問題もありません。
以上。