VL701搭載基板を調べる

 VLI VL701-Q4と刻印されたコントローラを搭載したUSB3.0-SATA変換基板を入手しました。秋葉原でジャンク扱い150円也。
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 詳細が全く分からないので搭載コントローラを調べてみると、SATA3Gbpsまでに対応しているようですが、既にEOL表示でディスコン扱いのようです。SATA6Gbpsに対応してないあたりからして古そうですから、ディスコンも妥当でしょう。
VL701 - Low Power Super Speed USB 3.0 to SATA 3Gb/s Bridge Controller
 個人的には知らなかったのですが、VLIはVIA Labs, Inc.の刻印で、VIA LabsはC7とかNanoといったx86互換CPUを製造していたことで知られるVIA Technologies Inc.の100%子会社のようです。今はこういった汎用的なPC周辺機器向けのLSI作って稼いでるんですね。
 
 なお、基板上にはPI-519 V1.3 20111107の刻印が確認できます。
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 これをキーに調べてみると、ebayや海外Amazonのページがヒットするのですが、どうやらToshiba Canvio Portable Plus(東芝の2.5インチポータブルHDD)に使われていた基盤のようです。
 
 とういわけで、手持ちのWDの2.5inch HDDに取り付けてPCに繋いでみたところあっけなく動作しました。
 2.5inchのHDDケースは中華ノーブランド品ならAmazon.co.jpでも1000円もしないで買えるので、普通に外付けポータブルHDDを作るならこんな基板単体を買うのはそういうのが好きな人以外にはお勧めできません。逆にUSB3.0を搭載した機器の空きスペースに無理やり2.5inch HDDを押し込むような用途だとか、シングルボードコンピュータ*1のストレージとして使うのには適してるのではないかと思います。
 



以上。

*1:Raspberry Piシリーズなど現在流通しているほとんどのシングルボードコンピュータのUSBポートはUSB2.0なので、パフォーマンスはでませんがmicroSD以上の大容量を扱えるメリットがあります。