Behringer TD-3が値下げで1万円以下に

 いわゆるRoland TB-303クローンとしてドイツの格安音楽機材メーカーBehringerがリリースしているTD-3が価格改定で値下げされ、1万円を大きく下回る8800円になったようです。
Behringerの一部製品が価格改定による値下げを発表!TD-3やRD-8などがよりお求めやすく! | Rock oN Company | DTM DAW 音響機器
 

 これまでもAmazon.co.jpのタイムセールなどで散発的に大幅値引きされていることがありましたが、上記ロックオンの2022/2/24付の投稿によれば価格改定ということですので、恒久的な値下げのようです(ベリンガーの日本代理店のエレクトリには特に本件の情報は掲載されていないようですが、主要な楽器店などの通販サイトで値下げされています。)。
 価格改定の対象はTD-3だけではなく、Roland TR-808クローンのRD-8、TR-606クローンのRD-6、SH-101クローンのMS-1、KORG MS-20クローンのK-2も値下げされています。
 但し、各モデル全てのカラーバリエーションが値下げというわけでもないようです。TD-3の場合は全10色ありますが値下げ対象は、TD-3-BB, TD-3-BU, TD-3-GP, TD-3-LM, TD-3-RD, TD-3-SB, TD-3-TGの7色のみとなっています(つまり、シルバー、ブラック、イエローは対象外)。

 というわけで、ポチってしまいました。販売業者によっては価格が異なるようですので、ご注意ください。

TD-3-BB(Blueberry)
TD-3-BU(Blue)
TD-3-GP(Grape)
TD-3-LM(Lime)
TD-3-RD(Red)
TD-3-SB(Strawberry)
TD-3-TG(Tangerine)

※BlueとBlueberryやGrape、RedとStrawberryのように似た色が有ってややこしいですが、Blueberry, Grape, Lime, Strawberry, Tangerineは初期Apple iMacシリーズのようなトランスルーセントカラーで内部の基盤が薄っすらと透けて見える筐体だそうです。トランスルーセントカラーも今となっては懐かしいですが、初代iMacは今から約24年前の1998年発売、対するTB-303は今から約40年前の1982年発売ですから、トランスルーセントカラーのTD-3は16年くらい時代を先取りしたオーパーツ的な何かと言える…?
 

雑感

 TD-3は当初発売時点から気になっていたのですが、MIDIコントロールできるのはNoteOn/Offだけで、フィルタ等の各パラメータをControlChangeで制御できないので見送っていました*1。価格改定前ならKORG VOLCAシリーズが比較対象に上がるかと思いますが、VOLCAシリーズは多くのパラメータがMIDIコントロール可能*2ですので、TD-3を積極的に選択する理由は感じませんでした。ですが、今回改定後の価格ならMIDIでオートメーションできなくても、とりあえず試してみるのもアリではないかと思い、購入してみることにしました。
 個人的にはTB-303っぽいシルバーかイエローが良かったんですが、値下げ対象ではないので適当にトランスルーセントカラーから選びました。ただし、在庫切れで入荷待ちなので届くのはもう少し先になりそうです。
 



以上。

*1:後にTD-3-MOという派生シリーズが製品化され、こちらはControlChangeでパラメータ制御が可能ですが、価格もお高い。

*2:但しVOLCAシリーズも全パラメータがMIDIコントロールできるわけではなく、恐らく内部的にCVを生成して制御しているパラメータだけがMIDIコントロール可能で、そうでは無いパラメータはMIDIコントロールできません。例えばVolcaKeysではFilterCutoffFrequencyはMIDIコントロール可能ですが、Resonanceはできません。回路図見たわけではないので想像ですが、フィードバックする電流をフロントパネルに出ているツマミの可変抵抗で直接変えている回路構成のためではないかと考えられます。