関東上空を飛行する航空機が激減中(2020/4)

 (2020/04/03までの実績値で)COVID-19の影響により飛行している航空機が激減していることを、以下の投稿に記載しました。
wave.hatenablog.com
 月が替わったタイミングですので、4月末までの実績値を集計して再度プロットしてみました。
 

元データの取得方法

 前述の投稿と同じで、個人宅に設置したADS-Bレシーバで受信した日毎にユニークなICAO 24bit codeの数をカウントしたものです。如何なる場合もデータの正確性・完全性を保証するものではありません。
 

日別観測航空機数推移

 日別に観測したユニークな航空機の数をプロットすると以下のグラフになります。
 COVID-19が初めて確認された2019年12月以降の影響を見るために、2019/12/1~2020/4/30までの期間をプロットしています(貨客運輸の季節性変動も想定し、前年同日も合わせてプロットしています)。
Daily # of observed aircraft
 4月も減少し続けています。4月初頭は4割程度の減り具合でしたが、月末には5割以上減ってます*1 *2
 4/2が最大値となる396機(前年同日626機, 約37%減)で、4/27が最小値となるの231機(前年同日566機, 約59%減)となっています*3
 

月別平均観測航空機数

 日別では曜日による差異などでグラフがガタついてよく見えないので、月別に平均を採ってみます。

2019(or Dec’18)平均 2020(or Dec'19)平均 前年比
12 562.2 606.3 107.84%
1 582.0 618.0 106.19%
2 579.1 576.4 99.54%
3 597.8 475.3 79.50%
4 620.9 300.0 48.31%

 前回の投稿時(4月初頭)では400機程度飛行していたのが、4月末まで平均すると300機まで落ち込みました…。改めて、プロットしてみると以下のようになります。
Monthly average # of observed aircraft
 飛んでる飛行機、前年の半分以下です。JALANA社債や政策投資銀行の融資で資金確保の動きを見せていますが、この状況ならそうせざるを得ないのも良く解ります。

 早期にCOVID-19の蔓延が収束できるように、各自できる対策を怠らないようにしましょう。
 



以上。

*1:先述の通り、これは機体数を数えているので便数ではありません。一つの機体が便名を変え、国内便では多ければ一日に10便程度も運航していることもありますから、減便数にするとより大きな数になると想定されます。

*2:ただし、観測できる航空機の中には関東上空を通過するだけで離着陸しない航空機(中国・台湾・韓国などと世界各国を結ぶ航空便など)も含まれますので、日本の航空事情だけを表したものではありません。

*3:4/30は305機と若干持ち直したようにも見えますが、緊急事態宣言下でもGW需要だったりするのでしょうかね?日本籍機が増えてそうな感じで、ICAO 24bit codeではなくコールサイン(便名)でカウントしてみるとJAL/ANA/SKY/ADOから始まるコールサインの数が4/27比で約1.3~1.6倍と有意に増えてるような。